イメプ専用板

…それもその通りですね｡私も､あまり過去を引き摺るのは好きではありません｡ええ､合っていますよ｡ウルズです｡では友好の証に…"手加減"､ちゃんとしてくださいね?｡(過去の記憶に刻まれた獰猛な獣としての狼の姿は最早無く､寧ろ軽薄な態度で敵意がないことを示す彼に自身が抱えていたある種偏見のような蟠りを払拭すれば､少女が庇うように隠した小瓶から意識を逸らす目的も兼ねて大柄な狼の前に自らその線の細い隻手を差出し握手を求め｡)

流石ウルズ､友好の証に握手するなんてとっても良い案!仲良き事は美しきかな〜ってね｡(狼の意識を小瓶から逸らすという彼女の意図察知､後手隠した小瓶を腰元備え付けの鞄へこっそり仕舞い込むと態とらしく明るい声色で友好の証結ばんとする二人囃し立てる様にぱちぱちと拍手､)

あぁ､良かった｡ここで間違っていたらまた互いに確執が生まれちまうところだったな｡ウルズって呼ばせてもらっていいか?俺のことはフェンリスまたはフェンでいい｡…握り潰さねぇよう大事に扱わせてもらう｡(緑髪の女神の名前は当たっており､結果を確認してから､自身や彼女の立場からすると洒落にならぬ冗談を述べたところ､彼女から和解や友好の証である行為を求められれば､現在全く魔力検知出来ない自分にとっては､直接精神に作用する呪いをかけられかねない非常にリスクの高い行為ではあるものの､その辺の駆け引きも楽しむ性である為､されたらその時､というスタンスで受け入れ､小柄な彼女が手を握りやすいよう､腰を屈めて隻手差し出し､冗談交えつつ希少な卵を握る時のように優しく握り｡小瓶を隠そうとする目論見自体は先程の緑髪の彼女の言葉や濃紺髪の彼女の体捌きの違和感から気づいてはいるものの､看破すべきか無視すべきかは未だ考え中で｡)

ふふ…､ええ､是非ウルズと呼んでください｡それにラウラ…あの子もきっと､貴方とお友達になれると思いますよ｡…ね､ラウラ?｡(小瓶の隠蔽という意味では多少の戦略的意義を含んだ挨拶ではあったものの､友好を望む彼女の気持ちには嘘偽りはなく､身を屈めて漸く目線の高さが合えば軽く微笑みつつ､大きな手に包まれたその華奢な隻手は只々ぎゅ､と彼の掌を優しく握るだけで特に脅威はなく｡話の展開上､自身だけ友好を結ぶのも不自然かと背後に佇む可憐な精霊使いについて言及すればその視線を以て意図訴え｡)

あ､うん…改めまして､ラウラです｡これから宜しくね､フェンリス｡(二人が友好の証交わす様見守り何事も無く終わった事に密かに安堵の息吐き｡不意に緑髪のエルフに依って紹介受けると小さく頷いた後一歩進んで狼との距離詰め｡遠目に見ても大柄だった彼間近にして其の体格差に若干表情に緊張滲ませつつおずおずと隻手差し出し女神に倣って口元柔和な笑み湛えた儘握手求め､)

あぁ､ウルズと呼ばせてもらう…………精霊使いもラウラ…で合ってたんだな｡(女神の微笑み受け､か弱い腕力でぎゅ､と握り返されれば､魔力検知出来ずとも敵意など感じられる筈も無く｡その彼女が背後で自分のことを強く警戒している濃紺の精霊使いに握手提案すれば､彼女も応じてくれたため､緑髪の女神よりも更に小柄な少女に再度腰を曲げ､可能な限り弱い力で手を握ってみせ｡自分のことを警戒しているにも関わらず微笑み見せてくれた彼女､ふと子供にするように頭でも撫でてみようかと考えるも､今急に顔に手を伸ばせば腕を切り落とされる恐れもあるなと却下し､"よろしくな｡"と発言するに留め｡)

しかし､その枷…とんでもない魔力ですね｡油断していると私の力まで吸われて仕舞いそうです｡足枷なんて特に､そもそもとても重たそうですし…私では引き摺って歩くことすら出来ないかもしれませんね｡(筋肉質な巨躯を誇る容姿とは裏腹に紳士的な挨拶を交わす狼に未だ警戒心を解いた訳では無いものの､少なくとも今は平和な関係を築くことが出来そうだと胸の内で安堵｡噂には聞いていたものの､強大な魔力が渦巻く､まるで呪いのような枷具の存在感に改めて率直な感想吐露し肩を竦めて｡)

ん､…ウルズの名前覚えてる理由は何となく分かるけど､私の名前迄覚えてると思わなかったから吃驚しちゃった｡＿＿確かに､誓約の代償とは云え流石に重たそう｡(限り無く力を抜いた状態にて握手交わしてくれているであろう狼の配慮に警戒の糸僅かに緩め上目で彼と視線合わせはにかみ｡ふと握った儘の掌から拘束具嵌められた逞しい腕へ視線這わせると嘗ての大戦で脅威となった彼を生かす為の代償として其の自由束縛する枷の存在に表情僅かに翳らせ､ひやりと冷たい拘束具気遣わしげに指先這わせ一撫して｡)

あー､これな｡確か材料は"女の髭"とか"猫の足音"とか可愛いものばっかで出来ているって聞かされた気がするな｡一応これより前にも他の枷具二つ程試したんだが､なんかすぐ壊れちまってよ｡流石に特注らしい｡想像の通りかなり重い｡まぁ､なんだ､偉い人が言うにはどんな枷具をつけてようが俺を生かしている事自体が"和睦の象徴"ってことらしい…が､まぁ俺としては､そんな政治的な意味よりも､これ作った時に使った材料がこの世から存在消えたって事で､女の髭が消えた事が何気に一番の効果じゃね?って思って…っておい､ラウラっ｡外からでも触ると力吸われるかもしれねぇからやめとけ｡(自身の魔枷の禍々しさ指摘されれば､その作成経緯をなんでもない事のように話し､内心では､自分以外にも効果がありそうなことを口走った女神の発言心に留め何れ時が来れば利用してやろうと考えるも､その考え隠すように追加情報として魔枷作成の副次的効果を女性二人に伝え｡しかし同じタイミングで､指先とは言え自身の魔枷に触れた精霊使いを気遣って咄嗟に自身の腕を彼女の身長では届かない高さまで上げ｡……本来触らせて弱体化させた方が好都合だったのでは､という先程までの内心とは真逆の行為を反射でとり､少女救おうとした自分に疑問覚え｡)

ラウラ､それは一体どういう意味です…?｡～くすくす…フェンリス､貴方にそんなユーモアがあるなんて知りませんでしたよ｡確かに､ある意味では貴方のお陰で多くの女性や猫が助かっている､と言っても過言ではないかもしれませんね｡───､(狼と友好交わし愛らしい表情見せる少女を微笑ましく見守りつつぼそりと呟かれたその発言気に留め純粋な疑問として問い掛け｡魔枷の材料について愉快な語り口で制作事情を明かす彼に思わず口許弛め同意､と､殆ど反射的に腕を上げて少女を庇うような行動を見せたその姿から､嘗て獰猛だった狼の心にも善良な魂が宿っていることを期待せざるを得ず胸の高まりを覚え｡)

だって､ウルズは"泉の女神"なんて呼ばれてるし敵味方問わず其の存在を知らない人なんて居ないでしょ?"女の髭"に"猫の足音"…何方もフェンリスを縛る手枷にしては一寸可愛過ぎる材料かも｡＿＿っ､わ…ぁ､ご､ごめんね…つい気になって触っちゃった｡魔力量はそんなに少なくないと思うし大丈夫だとは思うけど…気を遣ってくれて有難う､(自身の発言聞き不思議そうに首を傾げる友人へにやりと悪戯に口端吊り上げると彼女の二つ名持ち出し愉しげな口調にて揶揄｡不意に触れていた腕持ち上がり僅かに体勢崩し前傾､ぽふりと大柄な狼の硬い腹部へ頭軽く打ち付ければ自身不用意な接触反省ししゅんと肩落とし､彼が自身庇った事不思議に思いつつちらりと視線上げ素直に謝辞述べて｡/ごめんなさい､多分寝落ちしちゃうかもです｡御相手有難う御座いました｡↓､)

そりゃ､戦争してりゃ俺の一面だけしか伝えねぇよなぁ｡他の面はこれから知ってくれればいい｡幸い､今は平和な世の中になったんだからな｡……おぉ､こっちこそ腹で悪い｡両手がこれじゃ咄嗟に受け止めるのも難しいな｡…まぁ､後あれだ身体くっついているだけでも魔力吸われるかもしれねぇから､なるべく早めに離れた方が良いと思うぞ｡(女神の発言に､戦時中の報道や､自身の行い振り返れば､人間味のある一面は敢えて削られているだろう事容易に想像でき｡自分が腕を上げたことでバランスを崩させてしまった少女をお腹で受け止め､雑な対応になったこと詫び､上目遣いに謝辞述べる彼女に､このような状況でのお礼等普段言われない為､僅かに困惑し､視線逸らし泉の女神に送り乍､理由をつけて精霊使いには離れるよう伝え｡/ラウラ､此方こそ有難う｡)

名が知られている､というのは何も良いことばかりではありませんが…それは否めませんね｡フェンリス､貴方の事も､皆が知っています｡誤解されている部分も多いでしょうが､きっといつか､分かり合える日が来ると信じていますよ｡…ラウラったら､ふふ､本当に､困った人ですよね｡(二つ名を揶揄する友人に眉を垂れて些か困ったように微笑み湛え､偏向的な報道や噂により形成された狼の一面的な印象に同情すると平和な世に築くべき理想を穏やかに､しかし何処か凛とした調子で語り｡逞しい腹部から見上げるように謝罪紡ぐ無垢で真っ直ぐな少女と､恐らく胸が擽ったいような心地に苛まれているであろう彼の心情察し､友人の平常運転ぶりに笑声零し敢えて手を出さず見守る姿勢貫き｡/ ラウラ→此方こそお相手ありがとう｡お休みなさい｡)

あぁ､確かに｡そうあってくれると有難い｡にしてもなんかアレだな､俺もウルズ達の一面しか知らねぇから､二人にはもっと敵意を向けられるもんかとも思ったんだが､意外に普通に接してくれるんだな｡ならコレにもそれなりに効果はあるわけか｡…………おっと､悪いな､そろそろ行かなきゃなんねぇ｡またな…………っておい｡ウルズにラウラ､お前らやっぱり握手の時に俺に呪いかけただろ｡お前らにまた会いたい､仲良くなりたいって思っちまってる…なんてな｡(和平を本気で願っているであろう彼女の言葉に同意し､思い返せば本日の接触につき､自分も友好的に近寄ったつもりだが､彼女達が最初から好戦的に来なかったのは運が良かったと捉え､彼女の思いと魔枷の影響が大きいであろう事素直に解釈して伝え｡ふと､遠くから狼の遠吠え聞こえれば､自身の用事思い出し｡そろそろ時間だと､まだ自分の腹部にいる少女の肩を魔枷当てぬよう掌で支えながら離し｡立ち去ろうとする時､不意に自分の口から出てきた"またな"という言葉｡暫し動き止め､無いとは解っているものの､二人を揶揄うような言葉を残し､自身の心に生じた僅かな綻び解決出来ぬままその場を立ち去り｡/ウルズ､俺も次返せる自信が無いんで落ちます｡新参者に遅くまで御相手有難う御座います｡おやすみなさい｡↓)

ええ､"また"逢いましょうね､フェンリス｡───…､貴方を恐れていないと言えば､嘘になりますが……平和を想う気持ちは一緒だと､そう信じましょう｡(別れ際の彼の戯言に口角弛め､隻手をひらりと翳せば態と強意を含ませて挨拶の言葉としその逞しい後ろ姿を見送り｡今回の邂逅においては戦意こそ感じられなかったものの､彼の過去の暴虐から未だに心を蝕む蟠りを捨て切れずにいることも事実､一人胸に手を添えて呟くと傍らに置いていた角灯を掲げて街へと続く森道歩き出し｡/ フェンリス→ お話出来て楽しかったです､ありがとう｡おやすみなさいませ｡)