イメプ専用板

‥‥嫌だ､女神様｡此れは只の食事‥､否､退屈凌ぎです｡在る人が本を読み､在る人が絵を描くのと同じ事です｡‥──アイン様､ご機嫌よう｡エルフの肉‥‥は､アイン様には毒‥でしょうか｡(白肌に歯を埋め流れ入る新鮮な血液の風味を愉しんで居た最中､不名誉な勘違いをする女神を横目で見遣り赤い糸を引き唇を離すと真面目な彼女にも伝わる喩えを用いて己の行動の理由を訂正｡脇見の先へ視線のみ映せば視界に飛び込む鷹の姿､横の男には目もくれず血で汚れた口元を拭い柔らかな笑顔と共に挨拶｡歯型が映える足を其方へ見せ付けたもの､小さな疑問芽生えると共に食卓を囲めない寂しさから眉下げ俯いて｡/アイン様→宜しく御願い致します｡‥ネスル様も｡)

>女神､シスター
今夜は良い夜ですねえ｡‥アイン､挨拶して御出｡──女神ともあろう方が抵抗して居ないとは｡出来るでしょうに｡‥嗚呼､エルフの類は与えた事有りませんね､何せ希少肉ですので｡吁､そうそう､未だ名乗って居ませんでしたか｡ネスルと申します､シスター｡(此の光景の異常さに気付いて居るのか居ないのか､肩の半身へ修道女の方へ向かえと指示を出し｡自身は首を傾げ心底不思議そうに女神へ問を｡未だ地面に尻餅を付く女神の姿は嘗ての武勇伝に聴く強力な呪術師とは思えず｡何かしらの理由でも有るのだろうと推測するも､当事者間の事情に踏み込むのも野暮かと一般的な感想洩らし｡鷹が黒衣の女の元へ辿り着けば､肩へ留まり一度女神を金目で一瞥､嘴を器用に使いベールを軽く突き離してあげてと催促｡変わらずの関係続ける一羽と一人を穏やかに眺めつつ､修道女の独り言へ返答し乍､違和感覚えたのは先日の邂逅で明かさなかった自身の名｡興味無かろうがと序でとばかりに名乗ってみれば｡)

………､お見苦しいところを見せて仕舞って申し訳ありません､ネスル様｡…私のことは構いませんから､あまり彼女を刺激しないようにしてください｡(足頸の傷口から血を啜りエルフ族特有の高い魔力を蓄えた濃厚な風味を堪能する邪な修道女､一連の行為を文字通り単なる退屈凌ぎと称する彼女の残虐性と､女神として崇められるこの身が唯の"慰みもの"として扱われることに嫌悪にも似た感情込み上げるも決してそれを語ることはなく口を噤み｡食事を中断したことで足頸から脹脛､太腿へと白皙の素肌を滑り垂れ落ちて行く一筋の真紅を､木々の隙間から蒼白く射し込む月光に晒し艶を纏わせ乍､優雅に羽搏いた鷹が王妃と親しげに交流を愉しんでいるその隙に褐色の男へ目配せ､細かな事情は伏せたまま最低限の情報をと密やかな警告を紡ぎ｡)

‥っ､ふふ｡アイン様､お久し振りです｡元気そうで何よりです｡‥‥お腹､空いていませんか？エルフの肉は貴重ですが‥､女神様は食べられるのがお好きな様です｡──‥嗚呼､御免為さい女神様､退屈させて仕舞いましたね｡(此方へ舞い寄り添う鷹と視線を交え挨拶代わりに頬擦り寄せては対人では見せる事の無い人懐こい笑顔浮かべて｡商人と言葉を交わす女神は退屈そうに映り､特に干渉する気配も無い男の名を聞き入れたのか否か､只傍らの鷹だけを気に掛ける振舞いを続け｡血の伝う脹脛へ噛み付いては弾力の有る肉を喰い千切る獰猛さとは裏腹に､甘美な希少肉を咥内で転がし乍品良く咀嚼し呑み下すと深紅に染まる患部を友の前へ差し出して｡)

>女神､シスター
‥刺激､ですか｡自分が居ても気に留めないでしょう､現にアインに構いっ切りだ｡─後でエーテルを差し上げましょう｡何があったか知りませんがね､アインが居れば満足も早いと思いますが｡(努めてひっそりと鼓膜を揺らす女神の嘆願に自身も月光に光る緑の目を視線のみ流し｡曲線美誇る素足を彩る朱が幾筋も増える中､口惜しそうに表情曇らせる女神に耐える他無い状況と察し｡自身の相方が修道女の心を慰める様子を見れば､与えた事の無い肉を差し出す姿が｡相方といえば､初めての物体に興味を示し嘴を近付けるものの突くのみで開口する事無く｡興味を失いベールを嘴で摘み捲くり上げ､金糸の髪へ顔を突っ込み｡戯れ合いの間､女神に構うなと乞われたならばせめてものアフターケアとして高純度の精製魔法薬の無償提供を取り付け､腰に巻いた飾り布を解いたなら女神の剥き出しの脚部隠す様に落としてやり｡)

決してそういう訳では､───っぁ"､く…～ッ…っ"…､(商人との会話の最中も警戒弛むことはなく不意に横目に捉えた王妃の姿､驚く程打ち解けた様子で鷹と戯れ､先刻迄の残酷さとは対照的な無垢な微笑みを湛えるその二面性に取り留めのない感情が渦巻き困惑とも安堵とも取れる表情浮上｡まるで自身が好んで餌に成り下がっているかのような言い草に否定を紡ぐことを赦さず獰悪に脹脛の肉を削ぎ取る始末､堪え切れずに苦悶の呻きを洩らし額からじわりと厭な冷や汗を滲ませつつ､見事に深々と抉られ新鮮な血肉と目眩を引き起こすほど甘美な魔力に溢れた傷口に猛禽が興味を示すのは当然のこと､悪戯に嘴で患部を啄かれる度に身体強張らせ歯列軽く噛み締めるも遂に喰い千切ることなく修道女へと向き直る彼女に乱れた呼吸整える猶予見出し､同時にはらりと太腿から膝元迄を覆うように優しく落とされた商人の気遣いに目配せで感謝示すと共にその美しい布へとじわり…真紅の模様を描くことを申し訳ないと言わんばかりに眉尻下げて｡)

‥要らないですか｡アイン様がそう仰るなら無理強いは致しませんけれど｡──‥商人｡‥‥ネ､スル‥でしたか｡エルフの肉､差し上げましょうか｡わたしが求めるのは‥‥貴方の知識､と言えば宜しいでしょうか｡‥まあ､貴方が無理なら他を探すだけですけれど｡(活動の際に食物から得られる栄養素を必要としない屍にとって女神への加虐は先の言葉通りの暇潰しなのか､寄り添う鷹の愛らしさに当てられたのか｡終わりの合図とばかりに傷痕を舐め上げれば再生を始める脚は手放す事無く｡暫し思考した後､漸く主である男に視線を向け持ち掛ける取引｡永い時を生きたが故に得ている､とある民族が行う儀式は己の願いを叶えるに足る物だと確信しているのか､然し此の願望を良しとしないで在ろう女神に察せられぬ様詳細を口にせず､期待と諦めの入り混じる表情で返答を待ち｡)

>女神、シスター
気に病まず､有効活用させて頂きますのでね｡‥‥満足したかアイン､──おや､自分の知識を御求めで？御指名での取引は嬉しいですねえ､喜んで商談と行きましょう｡自分は希少肉に興味はありませんが‥エルフの生き血は大変優秀な素材なんです｡自分が満足出来る量を頂けるのでしたら─御教えしましょう､咎を｡‥女神も其れで宜しいか？解放して頂けるそうですよ｡(女神の素肌を隠す布に染み入る芳醇な鮮血､生真面目な性分故の申し訳無さを滲ませる女神へ慰めとも取れる言葉を掛け｡食人行為に終止符を打った修道女へ片腕を曲げて差し出せば､無言にも関わらず意図を察した相方が自身の元へ羽傅き戻り｡定位置へ戻る愛鷹へ顔を向け頬の羽毛を擽ってやれば､不意に声を掛けられ方向を正し｡名前が届いて居た事に意をつかれるも､一番の驚きは持ち掛けられる取引で｡内容を暈されるのは慣れたもの､己への指名に加えエルフ肉と同等の知識と云えば当て嵌まる物は多く無く｡彼女の経歴鑑みれば自ずと導かれる商品に口元は商人とは思えない歪んだ笑み浮かんで｡諦めに沈む女神に取引の道具として承諾迫り､自身ならば今直ぐの釈放可能と揺さぶり掛けて｡)

…は､ァ……､っ……───､…はい……分かり､ました…(幸か不幸か体勢のお陰で多量の出血､並びに魔力の流出は防ぐことが出来たものの､相応の苦痛と恥辱を伴うある種の拷問に肉体的負荷は大きく､王妃の他にも一人と一羽､見物人を交え醜態を晒したことに自らの矜恃を摩耗させていることもまた事実｡穏やかな口付けと共にみるみる内に表層部の修復が進む傷口から敢えて目を背けつつこれ以上の為体は晒すまいと呼吸と魔力の安定に努める最中､頭上にて交わされるのは取引の言の葉たち｡王妃の望む知識の正体に思案巡らせるも唯の憶測からでは彼女の野望を突き止めることは叶わず､巧みに契約取り付ける彼等に対して殆ど蚊帳の外の女神｡最終的にこの身に流れる生き血が対価として必要だと決まれば､形式上の意思確認を問われるものの､状況を鑑みれば選択肢は無いに等しく､はらわたから込み上げるような屈辱を押し殺し密かに握った拳を震わせ乍承諾の言葉を紡ぎ｡)

交渉成立､ですね｡女神様が優しい方で良かったです｡女神様の血肉の所有権はわたしに有りますから､存分に｡嗚呼‥､勿論金品は不要です｡‥‥でも､生き血ですか｡此の身体ごと店頭に並べるのでしょうか｡‥ふふ､酒樽になった女神様も愛らしくて素敵でしょうね｡(特に詮索もせず此方の意図を組み聞き入れる商人にある種の好感迄抱き､女神と交わした約束と共に此方の目的は飽く迄も彼の能力だけだと念を押し｡己にとっての生き血と云えば対象の身体から直に吸い出した物であり､此の場で採取する選択肢は脳内に無いのか､人型の生物としての威厳を損なう惨めな姿を一人想像しては同情と享楽を孕んだ視線を向け､未だ手に巻き付いた儘の縄を伝って膝を折り屈辱に歪む美しい輪郭を指先でなぞる様に撫で乍､彼女なりの褒め言葉を最低な喩えと共に贈り｡)

>女神､シスター
成る程､其の様な契約がお有りでしたか｡おや､面白い事を仰る｡大変人呼びが出来そうでは有りますが､然しまあ‥貴方が如何程迄の知識を必要として居るのか､自分には解り兼ねますし‥此の場で頂ける少量にしましょうか｡商品の受け渡しは後日､で宜しいかな｡実行は亦別の対価を頂きますよ｡(半ば無理矢理取り付けた承諾は実の所､修道女との契約の内だと現状知り｡有益情報得た身としては今手に入る血液以上の価値に余程魅力を感じ｡自身の傍らで未だ拘束される女神の様子を察するに､見世物地味た状態に相当の心労が重なっている様｡修道女の愉快な冗談を流しつつ､膝を付き脚部を覆う布の赤に染まった部分へ手を翳すと､染み込んだ鮮血を浮き上がらせ幾つかの水玉を作って｡懐の採取瓶へ其れを閉じ込めれば赤の消えた布は其の儘に立ち上がり､修道女との取引へと話を戻して｡商品の性質上､他者の存在は排除すべきで､亦､真に必要なのは其の先であると確認取り｡其の合致が出来れば彼女の目的の目星も当たりと言えよう､歪んだ笑みは次第に普段の仮面の笑みへ戻り｡)

……っ､ひ………､(決定権は無いにしろ対価の"持ち主"である自身の承諾を契機に取引は結ばれ､まるで奴隷のような恥辱的な扱いに何か言いたげに唇を噛むも発言権を持たぬことは自覚しており口を結び｡生き血の搾取と聞いて予想の斜め上の発想を披露する修道女の残虐な想像力に飲まれ､耽美に浸るよう頬を撫ぜる靱やかな指先に肩を強張らせ乍悍ましい呪いのように告げられる喩え話に怖気付いた表情隠せずほんの微かに息を飲むだけの悲鳴洩らして｡真逆実際に見世物にするようなことはしないだろうと､ある種の期待と懇願を込めて見上げた先､己のものと良く似た翠色の瞳を持つ商人へと視線移せば､話題の流れ上王妃に共感示しつつ､より理性的な判断を下す彼に唯一の希望を縋るように月明かりを落として神秘的に揺らぐ濡れた眼差し送り｡見事な魔術行使による痛みを伴わぬ穏便な搾血を静かに見守り､"商品"として小瓶に収められた己の体液に屈辱こそ感じるものの未だ尊厳は保たれているその方法に内心安堵し｡)

‥‥ええ､わたしの望みが叶う一歩に成り得るのなら､女神だろうが神獣だろうが手に掛けましょう｡‥さあ女神様､立ってください｡今日の所は此れだけで良いみたいですから｡‥次の対価が女神様では無くても､其の血肉をわたしに捧げる為に健康で､幸せで居てください｡‥──さて｡そろそろ帰らないと｡‥‥“彼”､存外寂しがり屋さんなのです｡‥女神様､亦逢いに来ます｡アイン様と‥ネスルも｡御休み為さい､皆様が良い夢を見られます様に｡(想像を裏切る呆気無さに至極不満気に商人を睨み上げたが直ぐ隣の友と視線がぶつかると暴言は呑み込み､代わりに取引についての返答｡王妃の意志は強く､胸元のロザリオを手に取り口付けたなら､己の身迄も代償にせんとばかりの威圧感を放ち乍取引相手へ誓いを立てて｡一転､普段の作り笑顔を貼り付け女神へ向き直ると縄を優しく解き条痕を掌で軽く撫でて消し去ると確りと視線を合わせた儘､己と女神の間に結ばれた約束を果たす為にと労る言葉を与えてはゆっくりと立ち上がり｡教会で眠り乍自分の帰りを待つ存在が居ると云う事が現状王妃の支えであり､近い将来に再び彼の温もりや声を感じる事が出来るのだ､と期待に満ち満ちた表情で其の場を後にして｡/此処で失礼致します｡お二人共､長時間有難う御座いました｡↓)

>女神､シスター
‥‥そうですか､其れは実に楽しみだ｡貴方の心の臓が強靭で有る事を望みますよ｡では取引の日取りはアインで知らせましょう｡─次は上等の兎が食べたいそうですよ｡御休みなさいませ､シスターギゼル｡──‥‥さて､確り有効活用させて頂きました｡面白い運びに為ってきましたので御代金は結構ですよ｡では自分も此れにて､‥布も差し上げます､巻いて御帰りなさい｡(血腥い方法を望んだらしい修道女の睨みも､絆を結んだ一羽の前では粉塵の如く｡決意を物語るロザリオに掛けられた言葉にまたもや深まる笑み､退屈を極めた長い人生の歪んだ風習に一矢報いる出来事を期待し彼女との商談を纏め｡最後にと相方の逢瀬を伝えれば､背を向ける小さな王妃へ深く一礼を｡眩い金の闇が去った後､途中女神に掛けた言葉を再度復唱しつつ綺麗に血が取り去られた布を指差して｡約束通りに爪痕残る掌へ豪奢な彫り物をした硝子に詰められたエーテル薬を握らせ､鷹を伴って踵を返し｡─と､一度顔のみ振り返り､女性の脚を不本意乍見た詫びにと布の返却を断る言葉を残し帰路に付いて｡)(↓/私も此の辺りで失礼します｡長時間有難う御座いました｡)

…ええ｡お休みなさいませ､シスター様｡───…過程はどうあれ､貴方に…いいえ､貴方がたに助けられことは事実です｡如何もありがとう｡また今度､お店にお邪魔させてくださいね｡それでは､ネスル様､そしてアイン様｡良い夜をお過ごしください｡……っ…､いけませんね､もう痛みはないはずなのですが…(有無を言わさぬ気迫を以て渇望を語る王妃のその計画に不穏な兆しを察知し商人の有する知識について思案巡らせるも､二転三転し一定に留まらぬ彼女の表情に一体何れが本来の素顔なのかと思考は混乱｡傷口も縄痕も全て何事も無かったかのように消え失せ治癒した右脚､彼女が緩りと立ち上がる所作に倣い自身もやや慎重に立位取り戻すと､誓約に縛られた呪詛を心に刻み苛まれる苦しみを表に出すことなく､優雅な会釈と共に別れの挨拶を告げ｡手渡された回復薬は余程の高級品らしく､立派な装飾が施された硝子瓶に彼の商人としての気高さ読み取りつつ､褐色の肌に生える翠の瞳と､鳥類故の正面から捉えたやや寄り目の愛らしい黄金の瞳を交互に見遣り謝礼と挨拶を恭しく紡ぎ｡その後ろ姿が夜闇へと融けた頃､凛然と保っていた姿勢がふらり･蹌踉めけば体力の消耗を嘆き乍些か肌寒さ覚えた肩周りを覆うよう美しく肌触りの良い飾り布を羽織り泉へと歩み始め｡/御二方ともありがとうございました｡またお話しましょう｡)