………げっ。
（部活後の帰宅中に自宅最寄駅の改札で幼なじみの貴女と出くわして、あからさまに都合の悪そうな表情浮かべながら、左頬の切り傷と痣を貴女から隠すように顔を横向けたままで）
そうすけ 高2 181 73 黒髪短髪 野球部
母子家庭でマンションで2人暮らし、母親の仕事が遅くなりがちなので家事は一通りしている
弱い者いじめを放っておけない性格のため、時々ヤンキー等と喧嘩になる
喧嘩は強いが、いつか大怪我をするのではと心配する貴女から毎回こっぴどく怒られていて貴女には頭が上がらない
勉強嫌いだが貴女からさせられており、意外と悪くない成績をキープしている
そんな喧嘩が強い幼なじみ男子を強気に手懐けているため、可愛いのに男子から陰で恐れられている幼なじみの女の子を募集。
同い年から少し年上希望、ストーリー重視なのでゆっくりお付き合い頂ける方、お願いします。
……ん、離れたくない。一緒にいる。今日はずっと蒼亮とこうしていたい──
（普段の自身からは考えられないような発言かもしれないが、ちょっとだけ我が儘を言ってみたくなり、甘えるように貴方の胸に擦り寄ると抱きしめる腕に少しだけ力をこめて）
…着替えだけ持って、うちに来る？
………なんて、そんなわけにはいかないよなあ、
（甘えられるように身体寄せる貴女にふと、幼い頃に時々着替えだけ持ってどちらかの家に泊まったりしていた事を思い出してそんな事を言ってみるが、家にいる母親も貴女の両親も流石に高校生になった今となっては絶対に許して貰えないだろうと自分の言葉に一人落胆しながら、本当に離れがたいように頬寄せて）
……子どもの頃ならよかったのにね。ごめん、我が儘言った。一度に欲張るのは良くないよね。今日は蒼亮の彼女になれて浴衣デートも出来たんだから、それだけで十分。まだ夏休みはあるんだし、また何処か一緒に行こ。
（その提案に自身も幼少時の事を思い出し、いつの頃からかお泊まりもしなくなったんだよなぁなどと思いを馳せては、諦めたように小さく零し。次いで腕を解き少し身を離すと、貴方へと顔を向け緩やかに口角を持ち上げて笑いかけ）
ううん、謝んないで。俺だって贅沢過ぎるって分かってるけど、同じだから…。
…今度部活の休みが一緒の時、またデートしよ？そしたらきっと、それまでまた頑張れると思うから。
（貴女から腕を解かれると無力さ噛み締めながら此方も身体離すが名残惜しそうに解いた手をきゅっと握りながら寂しげに見つめて、それでも前を向こうと貴女に微笑み返しながら次こそはなんて決意固めたように）
うん。自分がこんな気持ちになるなんてちょっと驚いていたりもするんだけど…焦りはダメだね。蒼亮は大切な人だから、ゆっくりでもしっかり一歩ずつ二人で進んでいけたらって思ってるよ。
──デート…蒼亮は行ってみたいところとかある？
（貴方に向けた笑みはそのままに寂しげな表情に気づいては手を伸ばし貴方の髪を優しく撫でつつ口調柔らかに想いを伝えて。その後は残りの屋台の品を食べてから帰路に着く事になるだろうか。その間、貴方に質問をしてみたりして）
そうだなあ…、凛久と一緒ならどこに行ってもきっと楽しいだろうけど、普通のカップルらしいデートに憧れはあるかなあ。
映画見に行くとか、水族館とか、遊園地…は暑いかな？家で彼女になった凛久と過ごすのだって今までとは違うだろうし…
（家路について次に貴女と二人きりで過ごす時間に思いを馳せながら楽しげに想像し、貴女から焦らずになんて釘を刺されたばかりなので口には出来ないが男子高校生がその先まで想像せずにいられるわけもなく一人顔を赤くして）
なるほど。デートで行くならって感じのところが好みなんだね。それに、夏は屋内だと涼しくて過ごしやすいから良さそう。
夏にデートするなら、海やプールとか、蒼亮と一緒だったらスタジアムで野球観戦も楽しいかなーなんて考えていたけど、最近の暑さだと屋外はキツいかもね。
──ん？どうした…？ずっと外にいたから暑くなった？
（何度か頷きながら、夏の暑さの事も考えて行き先を選んでくれたのだろう貴方の心遣いに感心したように目を細めて。一方の自身と言えばそこまで考えが及ばず眉尻を下げつつ小さく笑み零しては、隣の貴方に顔を向けたところ何やら様子がおかしいと感じたようで、心配げに覗き込み）
ん…、大丈夫だよ？何でもないから。
だってさ、凛久が知ってる通り、今まで彼女なんて出来た事ないから、普通のデートみたいなのもした事ないしやってみたいっつーか…。涼しくなったら野球観戦とかも良いかもね。
けど海やプールは…、凛久も水着って事だよな？
（貴女に覗き込まれると反射的に目を逸らして誤魔化す時の癖で首を触りながら平静を装い、改めて指摘されると普通のカップルへの憧れなんて少し恥ずかしそうに語り、今は水泳の授業も男女別で見られなくなってしまった貴女の水着姿を思い浮かべてしまいつい思った事をぽろっと口にして）
そう…？夜でも暑いからねー。気をつけてね。
それは分かる。今日のお祭りデートも、いつか浴衣を着て行ってみたいなって思ってたから、叶って嬉しかったし。
それはそうだけど…もしかして、彼女の水着姿を他の男に見られたくない─って思ってたりする？
（心配げな表情は崩さぬままそう付け加えると、憧れは自身にもあり同意するよう頷いて。次いだ問いかけには少々自惚れているかもしれないが、小さく口角を持ち上げて）
俺も、こうやって二人で浴衣で出掛けて、凛久から最高の返事を貰えて、本当に幸せだなって思う。
そりゃあ…、うん、絶対綺麗だろうし、俺は見たいけど、他の男に見られたくはないかな。それに水着姿の凛久と居て、平気でいられる自信もないし…。
（思い返せば何度目であっても幸せ噛み締めながら、隣を歩く貴女の全身を眺めてまだ見ぬ水着姿を一人想像想像してみてはそれが下心混じりである事を自覚しながら言いづらそうに正直な気持ち吐いて）
そっか…それなら、海やプールは止めとこっか。─でも、ちょっと残念だなぁ。この前、新しい水着買ったんだけど、友だちにも評判良くてね、我ながらなかなか似合ってるなぁ…なんて思っていたから、蒼亮にも見てもらいたかったんだよね。それで、いつもよりちょっとだけ大人な私で、蒼亮をドキドキさせてみたかったなーって。
（幸せを感じてくれる貴方に心がほっこり温かくなり自然と顔も綻んで。次いだ水着の件では思わず瞬きを一つ、不意に悪戯心が湧いてきて、いかにも残念そうな口振りで語り出すのだが、水着を購入した件は事実であるものの、海やプールでのデートを無理強いしようとは思っておらず。細めた瞳を向けつつ貴方の反応を窺って）
ふーん、新しいの買ったんだ。じゃあ、折角なんだから行こうよ。その似合ってるって水着を着てる凛久を俺も見たいしさ。
授業別だからスクール水着姿すら小学校以来見てないんだし、凛久が思ってる以上にドキドキしてしまうかもしんないけど…。
（友達だと貴女は言うが他の人は見たという事への嫉妬とどこまで正直に欲望を表して良いのか加減が分からないせいで少しぶっきらぼうに言いながら、ふわっと想像しただけで繋いだ手にも緊張走り）
見たいっていうならデートで行かなくても見られるよ。──皆で撮ったやつだけど、どう？写真でもドキドキする？
（貴方の反応は少々意外なもので思わず瞳丸くしてしまうも、その様子に次第に愛しさのようなものが募ってきて繋いだ手を優しく握り返すと、そのまま貴方の手を引き邪魔にならないよう道の端のほうで歩を止めて。巾着バッグからスマホを取り出しては新しい水着で遊びに行った時友人達と撮った写真を見せ、そこには髪はポニーテールに纏めビスチェビキニにフレアスカート─上下黒の水着を着用した自身も写っていて）
え、写真あんの？
………わあ、綺麗。めちゃくちゃ綺麗じゃん…。ナンパとかされたでしょ、こんな美人をチャラい奴らが放っとくわけないもん。
（写真があるなんて思っておらず驚きつつも一緒に足を止めると食い気味に覗き込むんで感嘆の声を上げ、それから隣の浴衣姿の貴女と画面の中の水着姿の貴女を交互に見てどちらも自分の彼女だなんて信じられないというように顔赤らめて、不安と嫉妬が入り混じりながら訊きつつも“いいなあ…”なんて呟いて）
…ありがとう。蒼亮にそう言ってもらえると嬉しい。今日の浴衣もだけど、綺麗にした時は好きな人に一番に見てもらいたいなぁって思うから。
ん？まあ、ちょこちょこあったかな。友だちと一緒だったからね。でも、彼氏いる子もいたし、その時は今日は女子だけで遊ぼーって言っていたから、相手にしてなかったよ。
（褒め過ぎのようにも感じ気恥ずかしげにはにかむような表情を浮かべるも声は言葉通り嬉しそうで。ナンパに関する件では自分が狙われるというより周りの友人や女子のグループを狙ってやってくる男性グループはいたようで困ったように眉をハの字にするが貴方が心配するような事は無く。最後の貴方の呟きには何がいいのだろうと小さく首を傾げて）