………げっ。
（部活後の帰宅中に自宅最寄駅の改札で幼なじみの貴女と出くわして、あからさまに都合の悪そうな表情浮かべながら、左頬の切り傷と痣を貴女から隠すように顔を横向けたままで）
そうすけ 高2 181 73 黒髪短髪 野球部
母子家庭でマンションで2人暮らし、母親の仕事が遅くなりがちなので家事は一通りしている
弱い者いじめを放っておけない性格のため、時々ヤンキー等と喧嘩になる
喧嘩は強いが、いつか大怪我をするのではと心配する貴女から毎回こっぴどく怒られていて貴女には頭が上がらない
勉強嫌いだが貴女からさせられており、意外と悪くない成績をキープしている
そんな喧嘩が強い幼なじみ男子を強気に手懐けているため、可愛いのに男子から陰で恐れられている幼なじみの女の子を募集。
同い年から少し年上希望、ストーリー重視なのでゆっくりお付き合い頂ける方、お願いします。
すげーじゃん、いつの間にそんなに上手く…。多分もう一回やっても6個は無理かも、今回は俺の負けだわ。
（鮮やかにスーパーボールを掬い取る貴女を驚いたように見ていたが、沢山獲った貴女に自分の事のように喜んで、負けた事実思い出すと珍しくお手上げだというように潔く負け認めて）
ほんと？すごかった？私。皆いっぱい獲ってるから私も頑張れば何個かいけるかなーってやってみた。後で蒼亮のぶん分けるからねー。
でも、さっきの射的とスーパーボール掬いで1対1だから、最後にヨーヨー釣りで勝負を決める？それとも、今日は引き分けって事にして穏便に済ませるとか…？
（パッと表情を明るくし声弾ませると、店主に容器を渡し透明な小袋にボールを詰めてもらえば礼を言ってそれを受け取り。スーパーボールの屋台を後にしながら射的から始まった二人の勝負の決着を着けるか否か貴方に尋ねてみて）
やった、ありがとう。めっちゃ上手かったよ。
んー…、最後にもっかい勝負しても良いし、今回１勝１敗って事でお互い１こずつお願い出来るって事でも良いし…。でも白黒つけたそうだね？
（貴女褒め讃えると暫し考え込みながら穏便に済ませるのもアリかなあなんて思っていたが、ふと顔を上げて貴女の顔を見るとまだ勝算があるのかにやっと笑って見せて）
そうだね。3戦目で決着つけたいかも。ヨーヨー釣りだと引き分けの可能性もあるし、正直私に分があるとは思わないけど、此処まできたら最後に一勝負やってみたいかな。
（思っている事が顔に出ていたのだろうか、それとも貴方だから分かったのだろうか、小さく笑み零し頷くとヨーヨー釣りの屋台の前で足を止め。水槽に浮かぶカラフルな水ヨーヨーと、それを釣ろうと賑わうお客さんを眺めつつ自身の考えを伝え細めた瞳を向けて）
ふふ、だよね、そんな顔してた。良いよ、これで勝負つけようぜ。
なあ、もし凛久が勝ったら、俺に何させるか考えてる？
（やっぱり、という風に笑み溢すとそのまま貴女とヨーヨー釣りの屋台に並んで、賑やかにヨーヨーを釣る子供たちを眺めながらふと気になった事を訊ねて）
やっぱりそうか。うん、ありがとう。
ああ、そうだったね。勝負に集中してたから、そこまで考えてなかったよ。蒼亮は？何か考えてる…？
（思わず片手を頬に持っていき少しばかり顔を顰めてしまうも、了承してくれた貴方には表情を和らげて。次いだ問いかけには目の前の事に熱中するあまり先の事まで頭が回らなかったようで小さく肩を竦めては、少し身を乗り出し貴方にも同じ質問を）
んー、それはまだ秘密、かな。凛久も考えといてね？
さ、勝負だ、勝負。
（まだ少し迷いのある様子で言葉を濁すと貴女にも考えておくようにと言いながら見つめて頬つつくと、くるりと振り返って順番が回ってきたため意気込んで貴女の手を引いて水槽の前へと行き）
そっか、秘密ならこれ以上は聞かないでおこう。ん、んー…そうだなぁ。私は勝ってから考えるよ。今は次の勝負に集中したいからね。
──よし、どれにしようかな。今日は欲しい色より釣りやすさ優先でいくよ。
（追及はせずに一つ頷くと、つつかれた頬を軽く擦りながら瞬かせた瞳を向けて、一先ずヨーヨー釣りに集中と口角を持ち上げ、貴方と共に水槽脇に陣取ればお金を払って釣り針の付いたこよりを受け取り、色とりどりのヨーヨーを前に気合いを入れて）
…よしっ、俺だって、負けねーからな。
（此方も貴女に続いてこよりを受け取るとスーパーボールの時とは違い慎重にこよりを水面に垂らしていき、一番近くにあったものを早くもひとつ釣り上げて）
わ、もう獲ってる。よし、私も……うわっ、マズイ……もう一度いけるかな──
（早速ヨーヨーを釣り上げている貴方に感嘆の声を洩らしては、自身も気合いを入れて慎重に釣り針を水面に垂らすも、針がうまく引っ掛からず慌てて水面から出して。濡れてしまったこよりがかなり不安ではあるが再度挑戦を。自然と眉間には力が入り）
ふっふっふ、まだまだいくよ………っと、やば………っ、ああ…っ。
くっそー…、
（余裕こいていたが隣の貴女をついチラチラ見てしまい散漫になってひまったのか、こよりの先を思いっ切り水に浸してしまい慌てて釣り上げようとしたところでこよりが切れ、顔顰めて悔しがって）
っ……うわー…切れたー…
──1個も獲れなかった私の負けね。これで3戦勝負も蒼亮の勝ちってことだ。
（隣では貴方のこよりが切れたところ、此処で自身が釣り上げれば引き分けに持ち込めると勝敗について計算してしまったのがいけなかったのか、慎重に釣り針を引っ掛けヨーヨーを釣り上げようとするも、そこでこよりが切れて少しだけ水面から浮上したヨーヨーは落下。嘆声を洩らしつつ水槽に手をつき肩を落としては、次いで貴方へと顔を上げ、悔しさはあるものの、きっぱり負けを認めて）
うわっ、惜しい…っ。て事は、ギリ俺の勝ちみてーだな。あぶねー、あぶねー。
あと、まだやり残した事はない？
（微妙な勝負に首傾げながらも一応勝てた事にほっとして、釣ったヨーヨーを早速指に嵌めてパスパス音出して遊びながら、ヨーヨー釣りの屋台から貴女連れ出すと改めてぐるりと境内見回して）
ああ、今回も蒼亮には勝てなかったかー…悔しいけど、負けは負けだ。負けた方が勝った方の言う事ひとつだけ聞くってやつ、決まったら教えてね。
そうだねー…さっき、かき氷食べたきりだけど、お腹空いてない？何か食べたい物買って、どこかで─ここら辺だと人いっぱいだから、近くの公園とかでゆっくり食べるってのはどう？
（そうは言いつつも負けを受け入れた表情はスッキリしており、からりとした調子で。次いだ問いかけには周りの屋台から漂うソースの濃厚な香りや食欲をそそられる香ばしい香りに、そんな提案をして）
ふふ、祭りの時に勝っとかないと、他に凛久に勝てるようなもんなんて殆ど無いからな。オッケー、決めとくから。
なんだ、腹減ってんの俺だけかと思ってた…。いいね、そうしようよ。焼きそばとイカ焼きと…、あと何にしようかな…
（不敵に笑うと無意識ながら少し意地悪な表情向けて、母親がいつも呆れている程の底無しの食欲が無い筈が無く、食べ物の事になるとまた真剣な表情で悩みながら辺りの屋台を目移りさせて）
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