………げっ。
（部活後の帰宅中に自宅最寄駅の改札で幼なじみの貴女と出くわして、あからさまに都合の悪そうな表情浮かべながら、左頬の切り傷と痣を貴女から隠すように顔を横向けたままで）
そうすけ 高2 181 73 黒髪短髪 野球部
母子家庭でマンションで2人暮らし、母親の仕事が遅くなりがちなので家事は一通りしている
弱い者いじめを放っておけない性格のため、時々ヤンキー等と喧嘩になる
喧嘩は強いが、いつか大怪我をするのではと心配する貴女から毎回こっぴどく怒られていて貴女には頭が上がらない
勉強嫌いだが貴女からさせられており、意外と悪くない成績をキープしている
そんな喧嘩が強い幼なじみ男子を強気に手懐けているため、可愛いのに男子から陰で恐れられている幼なじみの女の子を募集。
同い年から少し年上希望、ストーリー重視なのでゆっくりお付き合い頂ける方、お願いします。
（返事が届くと一先ずほっとして夏祭り当日までは浴衣に合う髪型やメイクを選んだりと準備に余念がないのだが、これまでの心持ちと違うのは貴方の目を意識しているということ。久し振りに二人きりで会う貴方にがっかりされたりしないよう、少しでも綺麗だと思われたくて─水色地にぼかし花柄の浴衣、紅色の帯、髪はサイドを編み込みにした纏め髪にして青紫の薄いグラデーションの紫陽花の簪。足元は下駄、手には巾着型のバッグを持って待ち合わせ場所へと向かい。時間に余裕を持って30分前に到着はしたもののそこには既に貴方が待っていて、おまけに浴衣姿だったものだから瞳丸くし慌てて駆け寄って。本当なら久し振りの対面で、どんな顔をしたらいいのか、どう声を掛けようかと緊張感もあったのだが、貴方の姿を目にした途端不思議とそれは消えていき）
─蒼亮…っ、先に来てたんだね。待った？暑かったでしょ。それに、浴衣…すごく似合ってる。色も柄も蒼亮にぴったりだね。
ううん、そんなに…。
ありがとう、普通の服で来なくて良かったわ。凛久も、凄く綺麗。いつもに増して…。
じゃあ、行こっか。冷たいもんでも食べようぜ。
（こんなに早いとは思っていなかった貴女が現れると、あまり目にした事がないしっかりお洒落した姿に見惚れてしまい、貴女とは対照的に一気に緊張してしまった様子で、女の子の容姿を面と向かって褒めるなんて慣れないながらも思った通りに口にして、きっと今日貰える筈の返事がどんなものなのか計りかねつつそれを求めるわけでもなく、貴女の足元気にしながら行こうと促して）
ありがとう。今日は気合い入れて着飾ってきたから、そう言ってもらえると嬉しい。
そうだね。何があるかな？やっぱり、かき氷？瓶ラムネもいいよね。
（ほっとしたように目を細めると、貴方の言葉にはにかむような笑みを浮かべるも普段の調子で片手をぐっと握り拳にしてみせ。貴方への返事のタイミングを窺いながら一先ず神社に向かう事にして。浴衣に下駄と慣れぬ装いの為いつものように走ったり動き回ったりは出来ないが、歩いたり階段を上る分には問題なく、先ずは神社にお参りをしてから賑わう縁日会場に向かうとしよう）
ほんとに、いつもの可愛さとはまた違って、綺麗だよ。
かき氷食べたい………って、その前に、お詣りだよな？
（いつも活発な貴女が今日はなんだか見た事ない程お淑やかで、告白から随分と時間が経って改めて照れ臭くなってしまっているが眩しそうに貴女見ながら、一緒に階段を登る貴女の後ろに触れる事は出来ないが何かあったら支えられるように腕を回して、かつては真っ先に出店へダッシュしては貴女に怒られていた事を思い出して一人苦笑いして）
もー、そんなに褒めても何もでないよー。─蒼亮こそ、何か大きくなった？背が伸びたっていうより体つきががっちりしたような…浴衣だからそう見えるのかな…？
そうそう、先ずは神社の神様に挨拶をしないとね。屋台はそれからだよー。
（返ってきた褒め言葉は直接的なもので思わず頬を染めてしまうも、照れ隠しにベタな返しをすると、そこでふと気づいたように貴方の全身を眺め、その変化に軽く首を傾げて。久し振りに貴方の存在を近くに感じる安堵感から自然と表情も和らぎ、子どもの頃と同じように頷いて答えては共に境内でお詣りを）
別に何も出なくて良いよ。本当に綺麗なんだから。つーか好きな子の浴衣姿なんてドキドキするに決まってんじゃん。
んー、身長はもう止まってしまったみたいだけど、ちょっと増量したかな。
（自分でも柄にも無いこと言っている自覚はあり照れ隠すようにそう言い、此方を眺める貴女を不思議そうに見ていたが浴衣の袖を捲って更に太くなった腕で力こぶ作って見せて、お賽銭ひょいと投げ込むと、暫く無言になり何やらしっかりとお祈りをして）
う、…また照れくさくなるようなことを…。
へぇ、増量したんだ。どうりで逞しくなったわけだ。
（ここまで言われてしまうと返す言葉に詰まり気恥ずかしさを堪えるように唇を引き結ぶも、鍛えられた貴方の腕には瞳輝かせ思わず力こぶに触れてみたいという欲求に駆られるのだが、そこはぐっと堪えて。次いで自身も貴方の隣で手を合わせると、先に顔を上げて、熱心に祈る貴方に自惚れかもしれないが何かを察しては、後方に下がって貴方を待ち。貴方が顔を上げたところで「蒼亮、」と静かにでもはっきり声を掛けるだろう）
………、ん、どした…？
（祈り終えると後ろから名前を呼ばれ、身構えるように緊張が走り一瞬の間を置いて振り返り、せめて返事を貰うまでは幼馴染みのままでいられると思っていたが早くもそんな時間が終わってしまう気がすると足が動かず、貴女に近づけずにその場に立ちすくんだまま強張った顔で貴女と向かい合い）
うん、…今、あの時の返事をしてもいいかな…？
私の気持ち、蒼亮に聞いてもらいたいんだ。
（少し離れた屋台の方からは賑わう声が聞こえてくるが、この辺りは丁度人気が無く此処で話しても問題はないだろう。振り返る貴方と向き合えば此方も同様に緊張感に包まれて、唇を引き結んで頷くと、普段よりやや硬い口調で切り出すも瞳は真っ直ぐに貴方へと向けられていて）
お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
うん、…勿論。
俺の方からお願いした事なんだから。
（少しだけ空いた距離から此方を真っ直ぐに見つめる貴女から瞳揺らしながら目を離せずに見つめ返して、緊張した微笑み向けつつもこれだけ長い時間をかけて貴女が出してくれた答えを受け止めるために覚悟決めるように唇を真一文字にして）
お気になさらず、大丈夫ですよ。
うん。─私、蒼亮のこと好きよ。蒼亮は他の誰とも違う。私にとって特別で大切な人。…ただ、そこに恋愛感情があるのか分からなかった。
だけど、この数ヶ月初めてこんなに蒼亮と離れてみて気づいたんだ。私ってやっぱり鈍感だったんだなぁって。ずっと蒼亮のそばに居たのに自分で自分の気持ちに気づかないなんて…離れている間、寂しくて何だか心にぽっかり穴が空いたみたいだった。でも、さっき蒼亮に会えた時、それが塞がった気がした。ほっと満たされた気持ちになって愛おしくて…もう離れたくないって思った。
私、蒼亮が好き。一人の男の人として好き。蒼亮の気持ちがあの時と変わっていなければ私を彼女にしてください。
（もう一度頷いて一つ深呼吸をすると、視線交わしたままゆっくりと一言一言丁寧に自身の気持ちを言葉にして紡ぎ出し。初め声音に滲んでいた緊張感は次第に解けていき、空いた距離を埋めるよう貴方の元に近づいては、今度は此方から告白を。最後に頭を下げたところでじわじわと気恥ずかしさに襲われて頬は赤く染まっている筈）
ありがとうございます。
ありがとう…。凛久は真面目だからきっと真剣に考えてくれたんだと思うけど、すぐに返事貰えないって事は多分駄目なんだろうなあ、って思ってた。断られたら、どんな風に諦めて、これからどんな風に凛久と接したらいいんだろうって、そればっかり…。
もう、何年もずっと好きだったんだから、もっと好きになる事はあっても今更好きじゃなくなるなんて有り得ないから。何があっても、俺はずっと凛久が好きだよ。俺の方こそ、凛久の彼氏になりたい。
（思いを語ってくれる貴女を驚いたように目を丸く見開いて見つめていたが、高揚感からだんだんと此方も顔を紅潮させて、目の前まで近づいて頭を下げる貴女の頬にそっと手を触れて顔を上げさせると、待っている間の緊張から解き放たれて潤んだ目で間近で見つめながら真っ赤な顔で改めて自分の想いを伝えて）
…っ、うん。今日から彼氏と彼女だね。何だかすごく擽ったい気持ちなんだけど、嬉しい。もう離れちゃイヤだよ。
私も…離れてる間蒼亮のこと不安にさせたけど、もうそんな思いはさせないから。これからもよろしくね。
（貴方に向けられた顔は同様に赤く染まっており、頬に感じる貴方の体温と潤んだ瞳に胸の高鳴りを感じては、貴方の手に自身の手を重ね、柔らかく顔を綻ばせて笑いかけ）
うん、此方こそ、よろしく。凛久が俺の彼女とか、夢みたいでふわふわしてる…。
元はといえば俺のせいで凛久をたくさん悩ませてしまったんだし。俺が凛久をどれだけ好きか知っても、引かないでよ？
じゃ、いきなり今日が、初デートだな、俺たちちゃんとカップルに見えるんかな…？
（目の前の大好きな貴女が恋人だなんて夢見心地で照れながら眩しそうに見つめて、貴女の頬に添えた自分の手に重ねられた手を捕まえるように指絡ませると恋人繋ぎしてみて、これまで日常の事だった貴女とのお出掛けでさえも愛おしそうに）
─夢じゃないって確かめてみる？
あは、引いたりしないと思うけど…お手柔らかにお願いします。でもね、蒼亮の告白があったから私は自分の気持ちに気づけたんだよ。だから、色々考えたり悩んだ時間は必要なもので、蒼亮には感謝してる。
ふふ、どうだろ。まだカップル初心者だからね。でも、初デートが浴衣で夏祭りっていうのは素敵じゃない？─じゃあ、このまま屋台に行こっか。先ずは、かき氷だったよね。
（悪戯めいた笑みを浮かべては空いているほうの手で貴方の頬をむにっと軽くつねってみせ。次いで小さく笑み零しつつ細めた瞳を向けると、貴方が気にしたりしないよう声音穏やかに自身の思いを伝えて。そして、互いの指が絡められ恋人繋ぎをすれば何やら擽ったいような気分になり頬を緩ませながら促すように貴方の手を引き笑いかけ）
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