人物
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メモ追記欄
ええと…普段も着たいので、少し袖に動きがあるような感じだと嬉しいです。
(あまり女の子らしくするつもりはないものの、袖の辺りがふんわりとしているのを上手く伝えられず軽く慌てて)
(老婆)
そうさねぇ……ちょっと待ってな
(貴方がふんわりしたのが良いと言ってくれば、迷い無く糸を解いて、袖部分の布を新たに作り、袖全体に余裕があり、波打つようなものにしながら、ボタンも付けて袖を捲りやすくして動きやすさも付け、作り直すも作り直したと思えない綺麗な仕上がりで「こんなんで、どうだい」と聞き
すごい、僕これ、好きです。
(子供のように目の輝きを増し、自分が思っていたものがあっという間に生み出されて少しはしゃぎ)
(老婆)
そうかい、ほら、ならあいつに見せてきな
(貴方が気に入ったと言ってくれれば、貴方の頭を撫でてから送り出しながらも、道具の片付けを始め
…っはい。
(頭を撫でられるとゆるゆると嬉しそうに口角を持ち上げ、出ていった相手を探しに裾を揺らしながら早足で向かい)
………はぁ……ガキ過ぎやなぁ……俺
(食器を洗い、手伝うこともなくなったため、畑の近くを流れる川の日陰で涼みながらもさっきの中野さんに対抗意識を燃やす自分を思い出しながら落ち込み
…おーい、どこに…。
(すぐに見つかると思っていた相手が見当たらず、家の周辺をうろつきながらきょろきょろと探して)
ん、暁の声か……こっちおるでー
(貴方の声が少し離れた場所から聞こえてくれば、貴方の方はまだ見ずに、声だけをかけて、貴方に自分の位置を教えながら「なんかあったかー」と続け
あ、これ、着せてもらったんだ。
(ひょっこりと顔を覗かせると姿を見つけたため、慎重に川辺まで降りていって前に回りこみ)
……………はぁあ……やっぱ中野さんの服も、その服を着る暁も……可愛いなぁ……適わへんわ
(貴方が嬉しそうに中野さんに作ってもらった服をお披露目してくれば、さっきまで張っていた意地がぽっきり折られたようになりながら「似合ってんで、暁」と付け足しながら
普段も着れるようにしてもらったんだ。
(羽織っても暑くなることはなく、嬉しそうに裾を持ち上げて見せながら褒められたことにも目を細めて)
………暁、ん
(貴方が嬉しそうに話していれば、貴方の身体を手繰り寄せてから唇を奪い「なんか、したなった」とキスを終えてから告げ
…わ。
(かくんと身体を傾け相手に縋り付き、触れた唇の感触に目を丸くしてじわじわと頬を染めて)
………うそ、ほんまはなんかむしゃくしゃしてしたなった
暁が嬉しそうになるだけ、中野さんの実力は上やのに、なんやからかわれて、カッとなってさっきみたいな態度とってしもた、完敗や
(貴方の唇を離してから、ぎゅっと抱き締めながら、貴方が中野さんから作ってもらった服ではしゃいでいるのを見て分かりやすく嫉妬してしまった事と実力で完全に負けたことを認めながら
僕もちょっとはしゃぎすぎたかな、君が作ってくれるのも楽しみにしてるんだよ。
(眉を下げて相手を抱き締め返し、背中を撫でてやりながら顔を真っ直ぐに見つめて)