人物
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メモ追記欄
は、はい…怒ってないかな…。
(それで機嫌は直るだろうかとやや気遣わしげに相手が去った方を見つめながらもその場にある全ての食器を流しに片して)
(老婆)
早くしな、なぁに、どうせあんたの着た姿を見りゃ怒る気もなくすさな
(先に作業していた部屋に戻れば、道具を準備しており、ハンガーに掛けられた貴女の指定した服がウエスト部分や胸元に余裕があり
…!
(形になったそれを見て目を輝かせ、そっと服を手に取ると軽く羽織ってみて、前を閉めずとも体の線が目立つこともなくて「素敵です…!」と声漏らし)
(老婆)
そうかい、くびれとか、袖をすぼめたり、装飾を着けたり出来るけど、どうするかい?
(貴方が羽織って素敵と言ってくれれば、残りは貴方の好みに合わせて調整や付け足しをする所になっていて「袖を短くして夏らしい感じにも出来るね、どうするよ」と聞きながら
ええと…普段も着たいので、少し袖に動きがあるような感じだと嬉しいです。
(あまり女の子らしくするつもりはないものの、袖の辺りがふんわりとしているのを上手く伝えられず軽く慌てて)
(老婆)
そうさねぇ……ちょっと待ってな
(貴方がふんわりしたのが良いと言ってくれば、迷い無く糸を解いて、袖部分の布を新たに作り、袖全体に余裕があり、波打つようなものにしながら、ボタンも付けて袖を捲りやすくして動きやすさも付け、作り直すも作り直したと思えない綺麗な仕上がりで「こんなんで、どうだい」と聞き
すごい、僕これ、好きです。
(子供のように目の輝きを増し、自分が思っていたものがあっという間に生み出されて少しはしゃぎ)
(老婆)
そうかい、ほら、ならあいつに見せてきな
(貴方が気に入ったと言ってくれれば、貴方の頭を撫でてから送り出しながらも、道具の片付けを始め
…っはい。
(頭を撫でられるとゆるゆると嬉しそうに口角を持ち上げ、出ていった相手を探しに裾を揺らしながら早足で向かい)
………はぁ……ガキ過ぎやなぁ……俺
(食器を洗い、手伝うこともなくなったため、畑の近くを流れる川の日陰で涼みながらもさっきの中野さんに対抗意識を燃やす自分を思い出しながら落ち込み
…おーい、どこに…。
(すぐに見つかると思っていた相手が見当たらず、家の周辺をうろつきながらきょろきょろと探して)
ん、暁の声か……こっちおるでー
(貴方の声が少し離れた場所から聞こえてくれば、貴方の方はまだ見ずに、声だけをかけて、貴方に自分の位置を教えながら「なんかあったかー」と続け
あ、これ、着せてもらったんだ。
(ひょっこりと顔を覗かせると姿を見つけたため、慎重に川辺まで降りていって前に回りこみ)
……………はぁあ……やっぱ中野さんの服も、その服を着る暁も……可愛いなぁ……適わへんわ
(貴方が嬉しそうに中野さんに作ってもらった服をお披露目してくれば、さっきまで張っていた意地がぽっきり折られたようになりながら「似合ってんで、暁」と付け足しながら
普段も着れるようにしてもらったんだ。
(羽織っても暑くなることはなく、嬉しそうに裾を持ち上げて見せながら褒められたことにも目を細めて)