………げっ。
（部活後の帰宅中に自宅最寄駅の改札で幼なじみの貴女と出くわして、あからさまに都合の悪そうな表情浮かべながら、左頬の切り傷と痣を貴女から隠すように顔を横向けたままで）
そうすけ 高2 181 73 黒髪短髪 野球部
母子家庭でマンションで2人暮らし、母親の仕事が遅くなりがちなので家事は一通りしている
弱い者いじめを放っておけない性格のため、時々ヤンキー等と喧嘩になる
喧嘩は強いが、いつか大怪我をするのではと心配する貴女から毎回こっぴどく怒られていて貴女には頭が上がらない
勉強嫌いだが貴女からさせられており、意外と悪くない成績をキープしている
そんな喧嘩が強い幼なじみ男子を強気に手懐けているため、可愛いのに男子から陰で恐れられている幼なじみの女の子を募集。
同い年から少し年上希望、ストーリー重視なのでゆっくりお付き合い頂ける方、お願いします。
そうなんだ。ありがとう、約束覚えていてくれて。
あ、もう一つ、ちょっと聞いたことがあるんだけど。蒼亮、期末の成績も上がったんだって…？
喧嘩もしない、成績も上がる…もしかして、蒼亮は私がアレコレ口出したり構ったりしないほうが良いんじゃないか─って、なんか私が余計な事してる気がしてきたんだよね。これからそういうのは控えて、大人しく見守る方向でいこうかなって本気で思っていたり。
（そっか、と一つ頷いた後、問いかけに返ってきた言葉には目を細めてもう一度頷くも、誰から聞いたのか貴方の情報をもう一つ。自身と離れている間の貴方は随分としっかりしているように思えて、これまでの自身を省みつつ自然と眉間には皺が寄り）
んん、俺が苦手なだけなんだけど、つい欲張っちゃっただけだから。ゆっくりだったら普通に食べれるし。
うん、そりゃ、勿論。約束した事だったし。別に喧嘩したくてしてたわけじゃないけどさ、いつも心配させてしまってたし、凛久と付き合えるかもしれないならと思ってしないようにしてた。
（つい口に入れてしまったために余計な心配かけてしまい申し訳なさそうに苦笑い浮かべて、広げた食べ物つまみながら家族連れの花火眺め、不意に喧嘩の事訊かれるとちゃんと見てくれていたんだと驚き浮かべつつも線香花火見つめながら貴女の言葉受けてだという事を真面目な表情ではっきりと伝えて）
それならよかった。猫舌にたこ焼きは危険だったね。もっと安全なものにすればよかった。…んんっ、やっぱちょっと熱いね。
──そうだ、蒼亮。最近喧嘩してないでしょ。ここ暫くずっと…もしかして、私たちが最後に会った時に、喧嘩しちゃダメって言ったの覚えててくれた？
（未来のことを語る貴方はどこか微笑ましくくすくすと笑み零しては、次いで熱さが落ち着いたことを確認するとほっとして、自身もたこ焼きをぱくりと一口で食べてみると猫舌でなくても熱さは感じるようで思わず眉をハの字にし、他にも購入した焼き鳥や唐揚げを貴方にも勧めながら共に空腹を満たしていくだろう。そして、賑やかに花火をしていた家族連れが締めの線香花火に入った頃、ふと思い出したように隣の貴方に視線を向けて）
まあ…俺も子どもみたいなもんだからな、一緒にふざけて遊んでて凛久に怒られてそうだけど。
ん、ごめん、ありがとう。…もう大丈夫。
（想像してみれば自然とそれは貴女と一緒に居る未来で思い浮かべただけで苦笑い浮かべて、ただ自分が熱いものを上手く食べられないだけなのに買ってきてくれたお茶を申し訳なさそうに受け取ると2、3口飲んで落ち着いたように指でオッケーと示して）
野球部の合宿は厳しそうだねー。うちも最終日の夜までは練習とトレーニングと練習試合がみっしり入ってるから他の部と変わりないとは思うけど…最後に楽しみがあるとやっぱり嬉しいものだよね。
へぇ、子どもと…なんか蒼亮は子煩悩な良いお父さんになりそうだね。
あっ、まだ熱かったか。ごめんね、ちょっと待っててね──はい、冷たいお茶。熱いの食べさせちゃったお詫び。飲んで口の中冷やして。
（思わず眉を寄せてしまうも、心根が優しい貴方の未来の姿が想像出来れば自然と顔も綻んで。持ち運びをする間に冷めたと思ったたこ焼きも貴方には熱かったようで、申し訳なさそうに眉を下げ急いで公園近くにある自販機に駆けて行くとペットボトルのお茶を買ってきて貴方に差し出し）
いいなあ、女バスの合宿、楽しそうで。俺ら野郎共にはそんな事させて貰えなかったし。
うん、そう、子どもと一緒に遊びてえなーって。ん、ありがと………っ、あふっ、、
（女の子ばかりの合宿なんて想像しただけで男子高校生にとっては夢の園のようで、余計な事をしないよう厳しくて男臭い自分たちの合宿と比べて心底羨ましそうにして、貴女から差し出されたたこ焼きに少し驚きつつも口に入れると相変わらずの猫舌ではふはふしながら食べ）
そうなんだ。私は部活の夏合宿でしたよ。合宿最終日の打ち上げで、今年は花火もあって、あれも綺麗だったな。蒼亮にも見せたいなぁって思ってた。
子どもって、いつか自分の家族が出来たらってこと…？なんか素敵ね、─って、ほんとお腹空いてたんだね。はい、たこ焼きもどう？
（夏休み中に行われた部活の合宿中は貴方と距離を置いていた時期と重なっていて、その時の切ないような想いを振り返り少しばかり表情を曇らせてしまうも、いつか先の事を語る貴方に目を細めて。そのまま買い出しをしてきた袋の中からたこ焼きのパックを取り出すと、一つに串を刺し手を添えて貴方の口元に持っていき）
いいなあ、楽しそう。俺、こんな花火って凛久たちとしかした事ないような気がする…懐かしいなあ。
ふふ、確かに。いつか子どもが出来たら、一緒にまたやりたいねえ。
（手持ち花火をする子ども達を少し羨ましげに眺めつつベンチへ腰を下ろして、公園に向かう途中から我慢出来なかったのかいつの間にか手にした食べかけの焼きとうもろこし齧って）
お、頼もしいねー。じゃあ、早速買い出しに行こう。
──ここの公園にしよっか。あ、花火してる。私たちもしたよね、花火。蒼亮とおばさんとうちの家族で。
それに、お祭りの後に花火も見られるなんて浴衣デートとしては最高じゃない？
（声弾ませたまま頷いて、屋台で買い物を済ませてから神社を出ると帰り道の途中にある公園に寄る事に。遊具とベンチが設置してある児童公園で昼間は子ども達の賑やかな声が響いているのだが、夜は利用者も少ないだろうと思っていたら数組の家族連れが手持ち花火を楽しんでいて。子どもの頃は貴方の家族と一緒に皆で花火もしたもので懐かしげに目を細めては、そのまま笑み深め隣の貴方に話し掛けながら空いているベンチに向かい）
いいねえ。じゃあ、色々買って、二人で分けようぜ。余る事は無いだろうしさ。
（悩ましげな貴女につられたからなのか祭りの雰囲気のせいなのか、普段なら絶対やらないような贅沢しようと提案し、食べ切れないなんて事は有り得ないとでも言わんばかりに）
お夕飯時だからねー私もお腹空いてるよ。ふふ、蒼亮が全力出したら屋台の食べ物全制覇だって出来そうだよね。
焼き鳥と唐揚げとポテトフライもいいなー。あ、たこ焼きも外せないかな。ベビーカステラとりんご飴も欲しいかも。
（貴方の表情に少々訝しげな目を向けるも一つ頷いて返し。次いで思わず笑み零しては、声弾ませ自身も屋台を眺めつつ希望を口にするも、さすがに全部は食べられないだろう、迷うところだが、その中から何点かを購入する事になる筈。貴方と手分けして屋台で買い物を済ませたなら場所を移動する事になるだろう）
ふふ、祭りの時に勝っとかないと、他に凛久に勝てるようなもんなんて殆ど無いからな。オッケー、決めとくから。
なんだ、腹減ってんの俺だけかと思ってた…。いいね、そうしようよ。焼きそばとイカ焼きと…、あと何にしようかな…
（不敵に笑うと無意識ながら少し意地悪な表情向けて、母親がいつも呆れている程の底無しの食欲が無い筈が無く、食べ物の事になるとまた真剣な表情で悩みながら辺りの屋台を目移りさせて）
ああ、今回も蒼亮には勝てなかったかー…悔しいけど、負けは負けだ。負けた方が勝った方の言う事ひとつだけ聞くってやつ、決まったら教えてね。
そうだねー…さっき、かき氷食べたきりだけど、お腹空いてない？何か食べたい物買って、どこかで─ここら辺だと人いっぱいだから、近くの公園とかでゆっくり食べるってのはどう？
（そうは言いつつも負けを受け入れた表情はスッキリしており、からりとした調子で。次いだ問いかけには周りの屋台から漂うソースの濃厚な香りや食欲をそそられる香ばしい香りに、そんな提案をして）
うわっ、惜しい…っ。て事は、ギリ俺の勝ちみてーだな。あぶねー、あぶねー。
あと、まだやり残した事はない？
（微妙な勝負に首傾げながらも一応勝てた事にほっとして、釣ったヨーヨーを早速指に嵌めてパスパス音出して遊びながら、ヨーヨー釣りの屋台から貴女連れ出すと改めてぐるりと境内見回して）
っ……うわー…切れたー…
──1個も獲れなかった私の負けね。これで3戦勝負も蒼亮の勝ちってことだ。
（隣では貴方のこよりが切れたところ、此処で自身が釣り上げれば引き分けに持ち込めると勝敗について計算してしまったのがいけなかったのか、慎重に釣り針を引っ掛けヨーヨーを釣り上げようとするも、そこでこよりが切れて少しだけ水面から浮上したヨーヨーは落下。嘆声を洩らしつつ水槽に手をつき肩を落としては、次いで貴方へと顔を上げ、悔しさはあるものの、きっぱり負けを認めて）