………げっ。
(部活後の帰宅中に自宅最寄駅の改札で幼なじみの貴女と出くわして、あからさまに都合の悪そうな表情浮かべながら、左頬の切り傷と痣を貴女から隠すように顔を横向けたままで)
そうすけ 高2 181 73 黒髪短髪 野球部
母子家庭でマンションで2人暮らし、母親の仕事が遅くなりがちなので家事は一通りしている
弱い者いじめを放っておけない性格のため、時々ヤンキー等と喧嘩になる
喧嘩は強いが、いつか大怪我をするのではと心配する貴女から毎回こっぴどく怒られていて貴女には頭が上がらない
勉強嫌いだが貴女からさせられており、意外と悪くない成績をキープしている
そんな喧嘩が強い幼なじみ男子を強気に手懐けているため、可愛いのに男子から陰で恐れられている幼なじみの女の子を募集。
同い年から少し年上希望、ストーリー重視なのでゆっくりお付き合い頂ける方、お願いします。
それ、想像出来るっつーか、俺にしてるのと変わんないじゃん。
ふうん、そうなんだ。俺もまだまだ凛久の知らないとこ、たくさんあるんだろうなあ…。これからもっと、凛久の全部、教えてよ。
(自分に対するいつもの貴女そのまんまで苦笑い浮かべ、冗談で言った事を否定しない貴女に何か仕返ししようとするがばっちり着飾っている貴女に悪戯するのも憚られて躊躇しつつ、自分の頬を摘む貴女の手を捕まえると握りしめて間近から覗き込んで見つめながら迫るように)
あは、ほんとに?宿題しなさーい!とか、車には気をつけるのよーなんて言いながら子どもを追っかけてる自分なら想像出来るんだけどなぁ。
えぇ…そんなことない─とは言いきれないけど。…あ、意地悪な顔してる。
(自身のイメージとは異なるものの貴方の言葉は嬉しかったようで笑み零しては、次いで思わぬ反撃に遭い戸惑いから瞳瞬かせるも、貴方の笑みに軽くジト目になり片手を伸ばすと、貴方の頬をむにっと摘まみ此方からも反撃を)
やっぱ凛久って、いいお母さんになりそう。子どもと全力で遊んでるのが目に浮かぶわ。
何で俺がMになんだよ…。そりゃ凛久は強いし怒らせたら怖いけど、可愛くて、優しいからきっと好きになったんだと思う。だいたい、そう言う凛久の方が意外とMの気があるんじゃね?
(想像しただけで楽しそうにふふふと笑い溢して、神妙に訊かれた事を笑い飛ばすと昔の事を思い出せば貴女を意識し始めた頃の事も覚えているようで、意地悪そうな笑み向けながら揶揄い返して)
ねー、話してたらまた作りたくなってきた。今ならシロップも果実から手作りにしてトッピングも付けてオリジナルでスゴいの作れそう。今度かき氷機見てこようかなぁ。
ほんとに?泣かすような女の子でも良いなんて、蒼亮の好みってなかなか個性的ね。昔、近所の男の子に女ジャイアンって呼ばれた事もあったからなぁ、私。今はオカンだし。─もしかして、蒼亮ってMっ気あったりする…?
(かき氷機を新調する勢いで声弾ませると、次いで瞬かせた瞳を貴方に向けて。自分を泣かすような女の子に好意を抱けるものなのか、当時を思い返し苦笑気味にかき氷を食べ進めるも、不意に手を止めると内緒話をするように声をひそめて)
あー、懐かしいなあ、よく作ってくれてたねえ。あれ、夏の楽しみだったんだよなあ。
今になって思えば、あの頃にはもう漠然と凛久の事が好きだったんだと思う。今みたいにどうしたいとか全然思わなくて、あの頃はただ一緒に居られれば良かったんたけどね。喧嘩しては泣かされてばっかりだったのにな…。
(差し出したかき氷を全く意識する素振りも見せずに楽しそうに話しながら頬張る貴女の横顔を見つめながら、今でもはっきりと浮かぶ思い出を重ねて微笑んで、自分のかき氷つつきながらふと思い出した気持ちを口にして)
でしょ。元々柑橘類は好きだけど、夏は特に食べたり飲んだりしたくなるんだよね。この前、うちの部の先輩マネージャーがレモンのハチミツ漬け作ってきてくれたんだけど、あれもおいしかったなぁ。
うん、じゃあ私も一口ちょうだい。──ん、おいしー。コーラもかき氷に合うね。そういえば、うちにあったかき氷機、最近使ってないなー。小学生の頃とか一緒に食べたよね。私がかき氷屋さんになって、いらっしゃい、何味にしますかー?なんて注文とってさ。シロップと練乳も用意して、かき氷屋さんごっこ。懐かしいなぁ。
(此方のかき氷を頬張る貴方を目を細めて見つめては部活中の出来事を思い出し声弾ませて。次いで差し出された貴方のかき氷、こちらはこれまで通り意識した様子もなく一口いただくと顔を綻ばせ、その流れで子どもの頃の貴方との思い出話をしみじみと語り)
え、そんな名前なん…?めっちゃキーンてきた、堪らんわー。
あ、うん、貰って良いなら…いただきます、…んーすっぺ、けどうまぁ。凛久もコーラ味、いる?
(これまでの方が全く気にもしていなかったというのに彼女だと意識すれば差し出されたものに一瞬躊躇しつつ、思い切ったようにぱくっと食べ、此方も自分のかき氷すくって貴女へと差し出して)
わ、ありがとう。気にせずそのまま座るとこだったよ、私。
頭キーンってきた?それ、確かアイスクリーム頭痛って言うんだよね。私もたまになる。それじゃ、いただきまーす。─ん、冷たくておいしー。さっぱり爽やかだ。ね、グレフル味も一口食べてみる?
(貴方の細やかな気遣いに感謝して感心したように目を丸くすると、かき氷を食べての貴方の反応にはくすくすと笑み零しながら自身も一口頬張って、今回は頭痛に襲われる事はなかったようで感嘆の声を上げると、グレープフルーツのシロップのかかったかき氷を貴方に差し出して)
あ、これ、汚れたらいけないから。
いただきます、………あーキた、これこれっ。
(今日のところは友人達が絡んで来ずほっとして、手を離してかき氷を買うと、小さなタオル取り出して貴女が示す場所に敷くと自分はその横に腰を下ろして、一口食べると少し大袈裟ながら楽しそうに顔しかめて)
そっか…不釣り合いってのは言い過ぎだけど、うん。ありがと。遠慮なくワガママ言ったり甘えさせてもらうよ。
─う、うん。じゃあ、あ…グレープフルーツにする。初めて見たから。
(ほっとしたように表情を和らげると、繋いだ手をきゅっと握り返しながら悪戯めいた口振りで細めた瞳を貴方に向けて。次いで少々疑問は残っているが、貴方に言われたように意識をかき氷に向け、シロップを選んでは、かき氷を購入し。屋台脇の石段に空いているスペースを見つけると、そこに座ってかき氷を食べようと貴方を促して)
何言ってんの?凛久のそんなとこも含めて好きになったんじゃん。心配しなくても、俺には不釣り合いな位の素敵な彼女だって。だけどたまには俺の前ではだらしなくたって、良いからな?
いや、あいつら絶対、凛久に聞かせられない、というか聞かせたくないような話をしてくる筈…、あんな奴ら放っといてかき氷買おうぜ、ほら、何にする?
(妙な所を気にする貴女へまだ照れ臭さ残りながらも何度でも好意をきちんと口にして繋いだ手をぐいと引き寄せて、今は彼らを近づかせたくないようで友人と目でやり取りしてやり過ごすと、そうこうしているうちに順番が回ってきて貴女にも選ぶよう促して)
んー…今まではオカンと呼ばれようが気にしなかったけど、オカンみたいな子が彼女でも良いのかと何か気になってきちゃって…。
─ありがと。じゃあ、これからは遠慮なくワガママ言わせてもらおう。
ロクでもない事…?冷やかされるくらいじゃないの。
(二人の関係性が変化した事で感じ方も変わってきたようで複雑げな表情で眉間には薄いシワが刻まれるも、貴方の優しさや温かさが滲んだ言葉には自然と頬も緩み、本気なのか冗談なのかどちらとも取れる口振りで小さく口角を引き上げて。次いで繋いだ手はそのままに貴方の友人達のほうへ目を向けると、思わず瞬きを一つ、“夫婦”やら“デート”やら、そんな類の言葉でからかわれるのは慣れており)
何を今更、凛久は昔っからこんなだったじゃん。心配してくれてるのも分かってる、ちゃんと気をつけるから。だけどさ、人の心配ばかりしてないで、彼氏にもっとワガママ言ってくれても良いんだからな?
んー、このままで良い。ただあいつら、ロクでもない事言ってきそうだなって思っただけ…。
(可笑しそうに貴女を見て笑いながら、自分でもまだ少し恥ずかしくなるような事言ってしまい誤魔化すように貴女の頭をぽんぽんと撫で、此方を見つけて勝手に盛り上がっている友人達が男子だけのノリでいきなり下ネタなどぶっ込んで来そうで手で追い払うような仕草向けて)
ああ、良いお母さんならいいんだけどね。うちの友達なんて、“凛久は蒼亮くんのオカンだよねー”なんて言ってくるからなぁ。
蒼亮が丈夫だってのは知ってる。でも、普段から鍛えてるプロのスポーツ選手だって熱中症にはなるんだから用心するにこしたことはないんだよ。勿論、私も気をつけるから蒼亮も気をつける。油断大敵だよ──って、ああ…こういうとこがオカンなんだろうなー…。
ん?どうしたの…?──蒼亮の友達……手、離しとく?
(複雑げに眉を寄せるも、特に貴方相手には心配性を発揮してしまうゆえか思わず説教じみた言い方になり、頭を抱えて。かき氷を選んだところで何やら様子のおかしい貴方に気づき、次いで人波の中に目を留めると、貴方へと囁くように問いかけて)
ふふ、凛久って良いお母さんになりそうだよなあ。俺はそんなにデリケートじゃないから大丈夫だって。それより凛久はちゃんと気をつけてよ?俺に遠慮なんかせずにさ。
よっしゃ、コーラにしよっと……、あ。
(いつもと変わらぬ調子の貴女に微笑みながら、病気知らずの体力だけが取り柄だと言わんばかりに胸を張りつついつも人に気を遣ってばかりの貴女に釘を刺して、何買うか決めたところで人混みの中に男子の友人集団見つけて繋いだ手をどうしようかと一人もぞもぞとして)
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