イメプ専用板

…その名前は､忘れてください｡勿論､貴女が約束を重んじる方だというのは十分承知しているつもりですが…､｡それに､下手な隠し事も出来ないようですね｡不躾ながら､仰る通りです｡薔薇をお供えするというのは､あまり見掛けませんから｡(少女の名を記憶に刻み付けんとばかりに反芻する彼女に凡そ叶わぬ事理解した上で懇願､交わした契約に則った発言の数々からある種の信用は抱いているもののその実態は希望的観測に過ぎず､後に続く物騒な仄めかしから王妃の中に眠る残虐性を再認識すると語尾を濁し｡心の内を見透かすような質問には素直に答える他なく､文字通り血のように紅く美しく､棘を備えた薔薇を手向ける意図をやんわりと訊ねて｡)

生憎､物覚えは良い方なのですよ｡女神様が忘れさせてくれると仰るなら話は別ですけれど｡‥‥わたし､女性には優しいのですよ？女神様はわたしを煽るのが上手いから酷い事をして仕舞いましたが｡──‥女神様なら御存知でしょう､“竜の血を浴びて英雄になった男”｡‥‥白い薔薇は彼には似合わない､だってわたしはあの人を尊敬して居ないし､あの人は約束を守ってくれなかったから｡(意図せず仲間の名を口に出した女神を嘲笑い､普段標的にするのは全員が男性で有る事､先日の彼女への暴虐振りは飽く迄相手の責任だと語り掛け｡相手の弱点ばかり握って居る現状に多少の罪悪感が在るのも事実､実体験では無く御伽噺の様に､所々言葉を濁し乍墓石の正体と手向ける花に籠められた理由を吐露しては､其の名に違わぬ鮮血の色を纏った薔薇に視線を落として｡)

──…ウルズと､何方かしら｡竜の血を浴びた男……､“竜殺しのジークフリート”の話かしら…?(竜の姿と成り空中散歩中､廃墟エリアに見慣れた姿と見慣れない姿の二つが目に留まり離れた位置から聞き耳を立てて｡所々聞き取れた言葉は自分が打ち倒すべき宿敵の話題､真逆こんな所でと高鳴る心臓抑え乍ら上空で様子を覗い｡/短時間ですが｡↑)

───‥‥竜‥？何故､こんな所に居るのでしょう｡‥‥もしかして､貴方の遺体が目的では｡(上空から感じる異様な視線に辺り見渡し､遥か上空に薄らと確認出来る大きな影は見紛う筈も無い竜の姿｡我が伴侶が竜族にした事を思えば､彼らも己と同様に復讐心が芽生えて居ても何ら不自然では無いと云う答えに行き着くと真っ直ぐに其の竜へと視線向けて｡/此方ももう少しで落ちますが､是非｡)

………初めまして｡覚えのある男の話をしていたから､つい聞き耳を立ててしまいましたの｡許してくださいまし｡…──わたくしは､ヴァール･フォルシアン｡貴女のお名前は?(人間の目では捉えられるはずの無い距離にも関わらず真っ直ぐに此方見据える白金の彼女の側に降り立ち竜から人型へと姿変え乍ら説明､参ったとでも言いたげな表情｡気を取り直し普段通りの挨拶をして改めて彼女と向き合うと遠い記憶の何処かが疼く感覚に陥り､思い出せない侭彼女の名を問い｡)

‥──！‥‥嗚呼､成る程､そうだったのですね｡‥まあ､盗み聞きは悪趣味ですけれど｡‥─わたしは､ギゼル･ロザリス｡(風を巻き起こし降り立つ姿は昼間の白頭鷲を彷彿とさせ､浮き上がる衣服の裾を押さえては眼前に現れた白銀髪の女性を観察｡予想通り彼に関する情報を握って居るであろう竜を警戒しつつ､隠し偽るのも良く無いと素直に短く本名を明かして｡)

───､シグルド…いえ､ジークフリート､ですか｡それが答えですね｡…たとえどれだけの年月を掛けても癒えない傷はあります｡ですが､…復讐というものがどれほど恐ろしい呪いであるか､貴女もご存知のはずです｡ですから如何か､貴女の､その身のために｡…あまり､背負いすぎないでください｡(修道女が語る御伽噺に翡翠の双眸をほんの一瞬揺らがせては､嘗て墓標に誇らしく刻まれていたであろう英雄の名を導き出し､微かに吹き抜ける夜風に乗せて厳粛にその名前を紡ぎ｡長寿で知られるエルフ族の女神でさえ伝説上の人物として認識している王妃の正体と､以前見咎めた彼女の身体を蝕む痛々しい傷の数々｡それらが意味するのは不老不死､言い換えれば"死してなお復讐に焦がれる亡霊"として生かされ続けているということ｡同情を抱くことが憚られるほど想像を絶する長い年月を苦しみに費やして来たであろう彼女を縛る悍ましい"呪い"に遣る瀬無さにも似た感情沸き立つ中､努めて凛とした佇まいを保ったまま過去を司る女神としての言の葉を紡ぎ､一つ間を置いたあと､些か感傷的に眉を垂れて本心からの気遣いを伝えて｡/暫く離席しておりお返事が遅くなって仕舞いました､すみません｡>>780への返信だけ置いておきますね｡お相手ありがとうございました｡↑↓)

──‥わたしも､解放されたいのです､彼と共に眠りたい｡でも､其れ以上に現世で一緒に成りたい｡だから､王国をわたしの手中に収める‥嘗てそうだった様に｡‥‥魔王の復活になんて興味は無い､魔王を復活する事であの人にもう一度逢えるのなら､他の全てを手に掛けられる｡(女神と竜の居なくなった墓場､そして土中の彼の行方は未だ察せられて居ないのだろう｡愛する夫が此処に居ないから出来る事､墓標の上に腰を下ろして両手を高く翳して伸び､浮かぶ太陽を握り潰す様な仕草｡其処で漸く普段布で隠している手が露わになっている事に気付き､薔薇の棘や墓標で傷付いたばかりの患部が僅かに黒ずみ古傷となっている異様さに苦笑｡“魔王の力で魂迄浄化した者を蘇らせる事が出来る”と云う作り話かも分からぬ話だけを支えに生きてきた女はそんな子供騙しだけを糧に立ち上がり､手袋を装着し街へと姿を消して｡/寝落ち寸前で名前の入力を忘れていました､失礼致しました‥｡↑↓)

─あの子の名前､何処かで聞いた憶えがあるのだけれど…､思い出せないわ｡……でも凄く懐かしい感じがしたから､きっと仲良くなれる人なんだわ｡またお会い出来るかしらね?(王城の一室で行われる宮廷医による定期検診中､夜更けに聞いた白金の修道女の名前を脳内で繰り返すが結論には至らず｡数百数千年前に起きた同胞殺しが彼女の配偶者によるものだと想像出来る筈もなく､再びの邂逅を心から願い──｡/早々の寝落ち陳謝､↑↓)

──これで､粗方回れたか｡さて…上手くいくと良いが(表の市場｡精肉店から出てくる灰狼｡人の集まりが人を呼び､熱帯びる夜の時間まで後少し｡本日は魔枷の更新日､城に行く前に､市場集まる人間の観察｡"大丈夫｡己が計画は順調に進んでいるはずだ｡"自己暗示する様､頭の中で繰り返す｡此の所の市場の動きには己も思う所あり｡獣の本能か誰かの入れ知恵か､獣の受忍限度を踏み越えるならば人間も痛い目を見るべきと､血走った目晒す人間共には己の腹の中読まれぬように､城へと向かい｡/少しだけですが､まだ居られれば｡…すみません｡打つのが遅すぎました｡亦お時間合えば｡↑↓)

───彼奴､仮にも修道女だろう｡幾ら何でも墓を掘り起こすのは如何なんだ｡‥‥然し､随分と綺麗だな｡彼奴が何かしたか‥‥─全く､本当に此の世に未練無く逝ったんだな､御前｡奇跡でも起きなければ無理か‥‥ッ､今は自分の心配をするべきだな‥｡(起床して間も無く鼻につく屍の香りを頼りに日も傾き薄暗くなった教会内を探索｡土汚れのこびり付いた棺を開き眠る亡骸から個人を特定するのは不可能であるが､其れが抱く聖剣に施された装飾を見れば一目瞭然｡数え切れない年月が経ち白骨化は進んでいるとは言え未だ残る筋繊維が非現実的な不気味さを醸し出し｡得意とする死霊術を施そうと翳した掌に其の魂の波動を感じる事は無く､復讐心のみで生かされ続けている彼女との対比に抱えた頭部が僅かに滑りズレた感覚に気付くと鏡の前に立ち襟元を捲り､普段決して晒す事の無い解け掛けた“接合部”を露に｡手を翳し漆黒の糸が綻びを縫い止め終えると気晴らしにと街へ向かい｡/数時間だが待機｡↑)

＿＿もう､ニドヘグが怖い事言うからただ歩いてるだけなのに無駄に警戒しちゃう〜･･｡未だに行方不明の人達も見つからないし変な肉の流行は収まらないし･･って､あれ･･?此処何処だっけ､(夕刻迫り徐々に陽も傾き始め淡い橙色に染まる街中を足早に移動､数日前の黒蛇との邂逅時不用意な行動諌める為紡がれたであろう揶揄が大分効いているのか姿の無い影怯え執拗に辺り警戒｡王国内賑わす幾つかの噂未だ解決には至らず､漂う不穏な気配消す打開策は無いものかと思考巡らせている間に如何やら路地裏へと迷い込んでしまった様子､見覚えの無い場所に困惑しつつ取り敢えず来た道と反対側へ歩み進めて｡/↑)

─‥朽ちては居るが肉体は有る､ドラゴンの血も､聖遺物バルムンクも｡彼奴が術を使ったのか､未だ細胞は僅かに残っている｡‥問題は魂の方だ｡彼奴等が死んだのは何年前だったか､あの男の生まれ変わりを探して魂だけを抜き取れば行ける､か‥‥？‥否､根底で繋がってるとは言え､其奴とジークフリートは他人だぞ｡然し‥‥｡──ッ､おい｡前を見て歩け‥‥何だ､ラウラじゃないか｡何してるんだ､こんな場所で｡(両腕を組み辺りには聴こえない声で独り言を零し雑踏の中を進み､人通りの多さに痺れを切らし薄暗い裏道に入った所で遂に他人と衝突､脳内で思考していた事柄も全て弾け飛び苛立ちを露に視線向けると見覚えのある姿｡この場に不釣り合い過ぎる彼女を不審に思いつつも声掛け｡)

あ〜もう､よりにもよってこんな人気のない道に出ちゃうなんて最悪､..暗くて先が見えないのが余計に不気味だし人攫いとかが潜んでたら..＿＿ッひ､!?……〜何だ､クロエだったんだ｡吃驚させないでよ､(幾ら進んでも出口に辿り着く気配の無い裏道は胸の内潜む恐怖更に煽り何やら勝手に想像膨らませたのか華奢な体躯ぶるりと震わせ固く目を瞑った矢先脚元に何かがぶつかった感触過敏に反応､喉奥から引き攣った悲鳴捻出し乍派手に其の場で尻餅付き｡鈍い痛みに顔歪めつつ恐る恐る視線上げた先佇むのは黒衣纏った少女､自身の名を呼ぶ声に漸く其れが見知った人物である事悟ると敵軍であるにも関わらず安心感からか僅かに目尻潤ませて｡)

─‥あ､あ‥良し｡‥‥御前､人攫いや密猟者の噂､知らない筈が無いだろう｡小柄な女一人でこんな場所､攫ってくれと言っているようなものだと思うのだが｡‥‥“若い精霊使いの肉”が明日市場に並んでいるかもしれないな｡(姿は見えずとも此方へ殺気放つは巷で騒がれている犯罪者か､通常の声では更なる危険が及ぶと察しては暗がりで此方の姿も敵に見えていないのを良い事に自らの喉元を弄り少女の様な声から青年の声へと変貌｡無防備な声を上げ地面に転げたにも関わらず安堵した様に涙迄流す彼女の間抜けさに呆れつつ隻手差し出し､近頃広まっている物騒な噂を並べ立て説教を始め｡)