イメプ専用板

…たとえ嘘でも"助けに来た"と言えば心象も良いというものですが｡貴方とは極力､戦いたくはありませんからね｡───例の薬をお酒に､ですか｡それはまた質が悪いですね｡正直最初はおまじない程度のものだと思っていたのですが､如何にも最近出回っているものはそういう訳にもいかないようです…悪知恵を身に付けた者が得をするようでは必ず綻びが生まれますから､何とかしなければとは思うのですけれど…｡(素直な気持ち暴露する彼の腕を縛る魔枷の強力な瘴気に引き込まれぬよう警戒怠らぬ儘此方も狼を敵に回したくないという旨の本音を吐露｡酒場の件について目撃者たる彼がその後如何様な行動を取ったのか興味唆られるものの敢えてその先の展開に言及することは避け､平和を願う国の護り神として正義感纏った発言を｡)

骨太な奴らだったら､お前がどう対処するかを見せてもらったんだがな｡今の奴らじゃ何の勉強にもならん｡…まぁ､魔王様は良くも悪くも秩序作ってたから､居なくなりゃ中堅層は活発になるだろうなぁ｡…あぁ､"惚れ薬"だろ?なんかやべぇ薬らしいな｡洗脳がどうとか｡こないだいかにも真面目そうな若い奴が酒場で女の酒に入れてて驚いたぜ｡(巨悪だった主が居なくなった事により､これ迄押さえつけていた勢力が活発になった事､まだ忠誠心があるのか､それとも癖か､敬称付きで彼の者を呼び｡続く話題には､邂逅時､己はあの場限りの仕事であったため鎌だという意識すらなく､手持ちの情報を自ら公開し話題を拡げ｡)

フェンリス､───お陰で無駄な魔力を消費せずに済みましたよ､ありがとう｡最近は如何も物騒ですね｡…闇市も以前に増して随分と盛り上がっているようですし｡(聞き馴染みのある声色に振り返ると僅かに頬弛ませ､巨躯を誇る狼の背後で面白くないと言わんばかりに人攫いの影が逃げて行くのを視線で追えば肩を竦め乍素直に礼を告げ､彼を未だ"仲間"として認識していることを示し｡しかし同時に彼が少なからず闇市の売買に携わっていることも以前の邂逅から把握していれば何処か鎌を掛けるような言い回しで話題に上らせて｡/こんばんは､よろしくお願いします｡)

さて､彼奴にも報告しとかんとな……ん?あれはウルズか?…何やってんだ?こんな所で｡……おーい｡ウルズ｡(城を出て､枷の調子確かめながら夜道を歩く灰狼｡どうやら城の誰にも自身の此処数日の目論見は悟られておらぬ様で｡したり顔で裏路地の様子確認すれば､仄かに漂う泉の香り｡夜更けに何をしてるかは解らぬが匂いを辿れば､女神視認するもどうやら人攫いに目をつけられている模様｡呆れて溜息一つこぼすも､一先ず問題起こらぬように､人攫いには彼女に連れが居ると解らせる様､背後から声をかけて女神に近づき｡/今晩は｡まだ宜しければ御相手を｡↑)

近頃は妙に物騒ですね｡戦いの記憶が遠のき､この国が平和を取り戻しつつあるということでもあるのかもしれませんが､しかし…こうも隙だらけでは良からぬ考えを起こす者もいることでしょう｡(一本夜の裏路地に入ればならず者達が屯し､欲に目を眩ませた輩が目を光らせている現状からは治安の悪化を認めざるを得ず｡そんな彼女の懸念は魔王軍による反撃ないし復讐､外殻としては理想郷である傍ら隙や抜け道も多い今の国家体制に不安は募るばかりで､ちらりと背後横目に一瞥すれば人攫いらしき男が物陰に身を潜めていることを視認し小さく嘆息｡/只今戻りました､何方かいらっしゃればぜひ｡↑)

あはは､良く言われる｡..私の命一つは全てを変えられる程大きくて貴い物じゃないけれど小さな切掛がもしかしたら大きな出来事に繋がるかもしれないって思うから｡..怒られちゃいそうだし皆には内緒ね｡..有難う､亦ね｡＿＿あ､ウルズ!..そんなに怖い顔して如何したの?､(己の命を擲つ事も厭わぬ純粋な自己犠牲が大切な者を失った過去を持つ彼等にとって何れ程受け入れ難いものか等少女は知る由も無く｡溜息と共に解放された腕に残る痛々しい痕を摩りつつ去って行く後姿へ感謝紡ぎ｡ふと路地裏へ響く聞き覚えの有る声の先､警戒露わに隻手へ魔力蓄えた友人の姿捉えると僅かに声色弾ませ何事も無かったかの様に彼女へ駆け寄り不思議そうに小首傾げ｡/ウルズ▷今晩は､未だいらっしゃいましたら是非｡クロエ▶︎此方こそお相手有難う御座いました｡)

‥‥御前は本物の馬鹿か｡格好付けて死んだって報われるとは限らない､生者に良い様に利用されるかもしれない｡替えの利かない物を軽々と“あげる”だなんて言うんじゃない｡──‥はぁ､ラウラやウルズと話していると可笑しくなりそうだ｡急ぎの用があるから僕は行く｡‥御前､もうそっちの通りには行くなよ｡(自分達が幾ら焦がれても手に入る事の無い命を簡単に投げ出そうとする姿に例の配偶者を思い浮かべ､彼の死を切っ掛けに生じた被害は数え切れないが目の前の少女にとっては遥か昔の真実かも解らぬ御伽噺｡怒りや自分自身への情け無さから彼女の手に紅く跡残る程に強く握り締めたが知らぬ事を態々説明する必要も無いと溜息一つで片付けると其の手を開放｡背を向け立ち去ろうとした後､再度振り返り通った裏道を指差し乍釘を刺し｡/用事落ち､御相手感謝｡↓)

っ､＿＿....私の命がクロエの闇を取除く切掛になるなら｡勇者様と約束したの､ミドガルド王国を､其処に生きる全ての人を大切にするって｡..死ぬのが怖くないって言えば嘘になるけど其れでクロエが少しでも救われるなら私の命も無意味じゃなかったってきっと思えるから､..だから本当に欲しいならあげるよ｡(自身より大柄になった彼の手に依って乱雑に腕引き上げられ鈍い痛み覚え僅かに顔歪ませたものの其れ以上の痛み滲ませる表情に一瞬の間を置いて彼の問いに小さく頷き｡他者からすれば愚かだと一蹴されてしまう其れは少女にとって揺らがぬ信念､脳裏に浮かぶは嘗て共に戦った勇者の姿､文字通り全てを賭けこの国を救った英雄との約束果たす為と腹部突く指先空いた隻掌包み込み己の心臓脈打つ左胸上へと導く柔らかく微笑み｡)

───何をしているのです､その子を離しなさい｡(偶然通り掛かった路地にて対峙する二人､"見知らぬ"長身の青年に手首を無理矢理掴まれ爪先軽く浮かせる友人の姿に緊急事態と咄嗟に駆け寄れば魔力蓄えた隻手を翳し乍凛然と制止の言葉紡ぎ､気迫を備えたその声色からは抵抗すれば容赦しないと言わんばかりの強い意志が滲み｡/こんばんは､宜しければ混ぜていただければ…と思ったのですが､少し離席します｡都合がつけば後で戻ります｡↑↓)

‥あの蛇も不憫な物だな｡──‥例えば､僕が救われるにはラウラ‥御前の命が必要だ｡と言ったら？其れでも御前は僕の味方をするのか？‥‥御前等は､他人の為に自分の命を捨てる様な阿呆じゃないだろう｡(無防備に差し出された華奢な手を掴み小さな体を吊り上げんとする勢いで上へ引き上げて｡恐れる事も警戒する事も無く手を差し伸べようとする彼女等の本心を探るべく､踵の上がった彼女の薄い腹部を布越しに指先で突いて臓物を掻き出す様を彷彿とさせる仕草を｡)

そんな気遣い出来るかなあ､＿＿..気高さとかそんな高尚な精神が私に有るとは思えないけど､クロエが何かに迷っているなら力になりたいの｡..本当に私を闇へ引き摺り込みたいなら如何してそんな顔するの､(薄暗い路地裏向かい合う普段とは余りに様変わりした"彼"､翳り落ちた表情の儘震え乍髪に触れた掌導かれる様に目元覆い隠す髪指腹で払い退けそっと視線合わせ｡光と闇､相慣れない信念持った相手であるもののあくまで和平を望む少女は闇に堕ちた思考掬い上げるべく残酷な迄の優しさ差し出し｡)

仲間の事なんだから心配で言ったんだろう｡──如何かな､僕も彼奴等に大分感化されているらしい｡御前やウルズの気高さが僕達には眩し過ぎる､全てを呑み込んで仕舞いたくなる｡(純粋であるが故の鈍感さは女神と同様､闇に堕ちた者には眩く羨望や嫉妬の対象でしか無く｡此れ程に恐怖心を煽る発言も繰り返しても尚逃げ出そうともしない彼女を抱く手は震え､大通りへ辿り着き晒される姿は凡そ少女とは程遠い長身の男｡少女の姿と同じ色の髪が掛かる目を不安定に揺らし乍､硝子細工にでも触れるかの如き手付きで青髪に触れて｡)

うぐ､..あれは注意というか揶揄われただけだと思う｡＿＿クロエ?､..冗談､でしょ?､..全然笑えないけど､(少女の指摘図星だったのかぎくりと肩強張らせたものの悪戯な表情の黒蛇思い出し注意とは別物と主張｡不意に何者かに肩を抱かれる感覚､其れが己より小柄な筈の少女であると漸く気付いたものの華奢な体躯は既に彼女の腕の中､耳朶吹き込まれる揶揄は何処か仄暗い響き､背筋に走る不穏な予感に大通り照らす街灯へ浮かび上がった少女の顔見上げ困惑露わに｡)

‥迄､と言う事は他の奴にも注意されたんだな｡──なぁラウラ､二度ある事は三度ある､と言うだろう｡二度と危険な真似が出来ない様に僕が操る闇の中にでも閉じ込めてやろうか｡(彼女の言い分を静かに聞き入れはしたが引っ掛かる単語から恐らく初めてでは無いだろうと指摘｡未だ此方の様子を覗っている人攫いの目を気にしてか自身の体中に魔力を巡らせ小柄な体迄も成人男性と同等の物に変形､恐らく此方の様子等見えていない腑抜けた精霊使いの肩を上方から抱き恋人同士の影に見える様振る舞い乍も小さな耳元で揶揄う様に物騒な発言を続け､元来た道を辿って大通りへ｡)

..!＿＿もう､クロエ迄そんな怖い事言わないでよ〜..!わ､私だって進んでこんな場所に来た訳じゃないんだってば､..一寸考え事してたら何時の間にか迷い込んじゃったみたいで｡(眼前佇む少女が何やら喉元弄っているのを呆気に取られた様子で眺めていると次の瞬間聞こえた青年の声､又其の発声源が少女である事に気付くと大きく瞳見開き表情驚愕滲ませたものの恐らく何かしらの意図があっての行動､敢えて其れを指摘する事は避け｡未だ暗闇潜む不埒な輩の気配には気付いていないのか差し出された掌掴み立ち上がると矢継ぎ早に紡がれる叱責､数日前の黒蛇からも似た様な忠告受けた事思い出すと肩を落とし反省の意示しつつあくまで不可抗力であると自己弁護図り｡)